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佐久間side


いやぁ。
外が暑すぎてバテたでやんす。阿部ちゃんが帽子を被らせてくれたからマシだけど。

阿部ちゃんの隣が落ち着くから抱きつこうとしたら、拒まれた。
悲ピーマンっ!!


でも、心無しか寒い。
冷房効きすぎててお腹冷えたみたい。カタカタ言いながら、ぎゅっと阿部ちゃんに抱きつく。

「佐久間。って、冷房効きすぎたかな」


ちょっと待って、とブランケットを持ってきてくれてそれに包まる。でも、人の温もりってものが欲しくなって、阿部ちゃんにくっつく。

俺の様子を見て察したのか、阿部ちゃんは何も言わずに好きなようにさせてくれた。
ぬくぬく。温まってきて、眠くなる。


「佐久間?寝るならベッド…って聞いてないか」

やれやれという感じで、よいしょって声が聞こえたかと思えば、浮遊感に襲われる。
およ?もしかして、お姫様抱っこされてる??

と言うか、阿部ちゃんにそんな力あったんだね。って本人に言ったら怒られるな。
確実に。


「おやすみ」


そう言って、優しく撫でてくれる手に嬉しくなりながら目を閉じた。




「…ま、佐久間」

ゆらゆら。うん?寝ちゃったかな?


「およ?…本気で寝ちゃった感じ?」

「夕方だから、本気で寝た訳じゃ無いでしょ。冷房効かせ過ぎたから、なるべく外の温度と同じにしてるよ」


少し暖かい風が吹いてくる。うん、外と同じくらいだ。まあ、網戸にしてるから外と同じだね。

「佐久間、水分補給しっかりね」

「分かってるって〜」


もうバテたくないからね。しっかり水分補給はする!!

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作者名:まっくろねこ | 作成日時:2020年7月10日 23時

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