14 ページ15
佐久間side
いやぁ。
外が暑すぎてバテたでやんす。阿部ちゃんが帽子を被らせてくれたからマシだけど。
阿部ちゃんの隣が落ち着くから抱きつこうとしたら、拒まれた。
悲ピーマンっ!!
でも、心無しか寒い。
冷房効きすぎててお腹冷えたみたい。カタカタ言いながら、ぎゅっと阿部ちゃんに抱きつく。
「佐久間。って、冷房効きすぎたかな」
ちょっと待って、とブランケットを持ってきてくれてそれに包まる。でも、人の温もりってものが欲しくなって、阿部ちゃんにくっつく。
俺の様子を見て察したのか、阿部ちゃんは何も言わずに好きなようにさせてくれた。
ぬくぬく。温まってきて、眠くなる。
「佐久間?寝るならベッド…って聞いてないか」
やれやれという感じで、よいしょって声が聞こえたかと思えば、浮遊感に襲われる。
およ?もしかして、お姫様抱っこされてる??
と言うか、阿部ちゃんにそんな力あったんだね。って本人に言ったら怒られるな。
確実に。
「おやすみ」
そう言って、優しく撫でてくれる手に嬉しくなりながら目を閉じた。
「…ま、佐久間」
ゆらゆら。うん?寝ちゃったかな?
「およ?…本気で寝ちゃった感じ?」
「夕方だから、本気で寝た訳じゃ無いでしょ。冷房効かせ過ぎたから、なるべく外の温度と同じにしてるよ」
少し暖かい風が吹いてくる。うん、外と同じくらいだ。まあ、網戸にしてるから外と同じだね。
「佐久間、水分補給しっかりね」
「分かってるって〜」
もうバテたくないからね。しっかり水分補給はする!!
226人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まっくろねこ | 作成日時:2020年7月10日 23時