bohème

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佐久間side



ふぅ、お風呂入ってさっぱり！！
佐久間さん、復活！

リビングに行ってもいない。それなら、部屋かな？


｢阿部ちゃん！｣


眼鏡をかけて、パソコンの前でキーボードを叩いている阿部ちゃんにのしかかる。


｢おかえり。そうだ、雑誌出てみないかってお誘いの話が来てるんだけど、どうする？｣

雑誌？


阿部ちゃんが見せてくれた雑誌の名前は、流石に佐久間さんでも知っている様な有名な所で。
え、こんな凄い所が俺のページ作ってくれるの？


｢おーい、佐久間？｣

ぶんぶん、と可愛らしく手を振る阿部ちゃん。
おっと、現実逃避していたようだ。

｢雑誌、出たいな〜！佐久間さん、嬉しい！！｣


そう言うと、阿部ちゃんは頷いて。
その場で承諾の返事を送ってしまっていた。

思い立ったら、すぐに行動！って所あるからね〜。
俺より頭良いのにさ。


｢佐久間、失礼なこと考えてない？｣

｢え？そんな事ないでやんす！！｣


ジト目で見られているけど、なんで分かるんだろ？

佐久間さん、不思議だな〜？
そんな事を思っていたら、阿部ちゃんからこんな事を言われた。


｢佐久間の写真撮ってくれるの、向井康二さんだってさ｣


え？

えええ？！


あ、あの向井康二！？とんでもなく有名な人だよ？！


｢有名なカメラマンが居れば、佐久間はよく映えるよ｣


うんうん、と1人で納得している阿部ちゃん。

いや、納得しないで！！？


爆弾発言して、納得してるって、阿部ちゃんの思考がよく分からない！
佐久間さん、お手上げ状態だよ〜。


でも。

阿部ちゃんが嬉しそうだから、良いや！！

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