12話 ページ13
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翌日。
朝の天気予報では一日中晴れと言っていた気がするのだが……。今は生憎の曇り空。これから白鳥沢へ行こうって時に天気は味方してくれない。
天気予報が全てだと思っている私は、傘なんて持ってきている訳がなくて…。
『降った時は降った時だよね』
と、自分に言い聞かせバス停まで小走りで向かう。
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目的地の白鳥沢学園前までの長い道のりを、バスであっという間に到着した。正門前に来ると校内の広さを再認識する。……やっぱり大きいなぁ。迷子にならない様に、案内の看板等を頼りにバレー部の体育館へ行こうとした。行こうとした瞬間に、背後から声が掛かった。
「…A?」
『牛島さん…!』
声を掛けた人は牛島さんだった。ロードワークから帰ってきたのだろうか…?少し息を切らして、汗もかいていた。でも近くに他の部員の方達は見えないけど……。
『牛島さん1人なんですか?』
「あいつらが遅いだけだ。それにしても早かったな」
『雨が降りそうだったので…早すぎましたかね?』
「いや、大丈夫だ」
"着いてこい"と言い、牛島さんの背中を追いかける。正門からバレー部の体育館までは少し離れていて改めて広いなぁと思った。でも、私にとってはそれ所では無かった。
牛島さんとは数週間ぶりに会ったので、とても嬉しくて必死に感情を抑えるので精一杯な私。今から練習風景を見れるとなると………想像しただけでも牛島さんの格好良さに釘付けだ。
「適当に端で見ててくれ。流れ弾には気を付けろよ」
『あ、はい!』
体育館の中に入り、ロードワーク中はジャージを着ていた牛島さんは上着を脱ぎ、練習着に変わっていた。私は何処に居れば良いのだろうと周りをキョロキョロしていたら、牛島さんが気を利かせて指示をくれた。
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火憐(プロフ) - さつきさん» コメントありがとうございます!そう思って頂けると執筆捗ります。頑張ります! (2020年1月19日 2時) (レス) id: cb8ead28e5 (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - 毎回更新楽しみにしてます!続き超待ち遠しいっ!笑これからも頑張ってください! (2020年1月19日 1時) (レス) id: c03a736259 (このIDを非表示/違反報告)
火憐(プロフ) - 白瀬さん» コメントありがとうございます!執筆頑張ります。 (2020年1月18日 20時) (レス) id: cb8ead28e5 (このIDを非表示/違反報告)
火憐(プロフ) - 月浪カレンさん» コメントありがとうございます!期待に添えられる様、頑張ります。 (2020年1月18日 20時) (レス) id: cb8ead28e5 (このIDを非表示/違反報告)
白瀬(プロフ) - とても良かったです!続きたのしみです! (2020年1月18日 12時) (レス) id: b2f516fda9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:火憐 | 作成日時:2020年1月17日 22時