今日も絶賛猫かぶり

・ ページ9

おい、黒髪ストレートいるぞ。謎な髪型してるけどいるぞ“石川”さん





みんなの心の声はこんな感じに揃った






美「あ，いますよ！Aさんは一応黒髪ストレートですよ」






だがそれを言葉にした人が1名





西「！本当ですか⁉︎じゃあこの紙にその人の情報を書き出してください！よろしくお願いしますね！ではまた2週間後！」






国「ちょ，」





国木田が女性を引き止めようとするも，彼女はポニーテールを揺らしながら事務所を出た





宮「ふむふむ……どうやら【年齢，性別，異能力】について調べればいいんですね！あとは…“顔写真もお願いします”…か」







ナ「それぐらいなら簡単…………かん…たん？」






「「「………………」」」






待てよ？自分たち石川のこと何も知らなくない？






異能力ならまだしも，年齢と性別までも知らない






だが彼女の情報を知ってる可能性がある人物はたった1人いる






太「牧水くん」






牧「呼んだー？」






そう，今鏡から出てきた男である若山牧水だ






彼は彼女の席の隣だし石川とよく話す






太「石川のこと，何か1つでも知ってる？」





国「あいつは自分のことを本当に何もしゃべらないんだぞ？たかが席が隣だけ知ってるわけが…」






牧「知ってますよ〜」






国「いや知ってるのかよ！」






牧「いやいや…だってAはこの武装探偵社に入って1年は経つんですよ？Aから言わなくても皆さん普通…わかりません？」






そう言いながらのマジの困り顔をかます牧水






太「確かにそれはそうだけど，私は今君の情報が欲しいんだ。だから＿＿＿」






牧「え？嫌だ」






「＿＿＿＿＿は？」






整った顔立ちをきょとんとさせながら牧水はよっこらしょと鏡から体を出してきれいに着地した







牧「Aはそこまで親密な関係じゃない人に自分のことを明かしたくないんですよ〜，だから調べるなら自分でしてください☆」






パチン！と可愛らしくウィンクをするとまた牧水は鏡の中に入る






美「で，でも！大切なのは助け合いだよ！？もっと協力しないと依頼が＿＿＿」






牧「今回の依頼の報酬は僕いらないから君たちだけでやって」





そして牧水は完全に鏡の中に入った






その後，今回の依頼は牧水抜きでやることになった

ここの社員の情報を出すのはアレだが，社員の皆様は依頼関係なく石川Aを調べるのに賛成したとのことらしい

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す