今日も絶賛猫かぶり

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おい待て，これ布を取られる感じ？




やめろ，少なくともお前の手によって顔を見せたくない



ていうか顔を布で隠している理由，なんだっけ？




あっそうだ，ただ顔を隠すことによって落ち着きを感じられるからだった





ていうかこのままだと本当に取られるぞ





どうする？異能力発動……は別にこいつは死んでもいいけど私の立場がなくなるからアウト






別に殺して逃げ込んでポートマフィアに入るってのも悪くないけど…その後の社員の恨みがすごそう，やめよ







避ける？いやもうこの距離では避けきれない







美「その隠している顔を晒してやるんだもん！」







ちょっ，布が取られっ…






牧「っと…A，大丈夫？顔に傷ついてない？」






美「ふぇ？」






布がAの顔から離れた瞬間，牧水がAの顔を自分の手で覆った







『え，あ，嗚呼……大丈夫。ありがと，若山』







牧「んも〜，Aったら〜昔のように名前で呼んでよ！苗字だとなんか堅苦しい！」







『気が向いたら』







美「ち，ちょっと牧水君！あと少しで顔を見られたのに…なんで…」






牧「はぁ？Aの顔は君なんかに簡単に見せられるべきものじゃないの！もっと美しくて尊い…そんな顔だから

そのお花畑の脳みそで考えられた考えによって簡単にさらされるべきじゃない」







美「おはっ……！？」







ナ「ぼ，牧水さん……さすがにそれは言い過ぎd」






牧「言い過ぎ？そう？本当のこと言ってるだけだけど？此奴は本当に自分のしていることに気づくべきだと思うよ


あ，Aはもう帰ってゆっくり休みな〜，疲れたでしょ？1週間の休暇を楽しんできてね〜」







『あーうん，また1週間後』






牧「ん」






スッと離れる牧水の手の後に帽子で上手に顔を隠し，社員に背を向けるとその帽子をぽすんと頭にかぶった






美「ちょ，異能力ぐらい教えて帰ってよ！」







『……………い，や，だ』






美「なっ…！」





『それでは』






そしてパタン，と閉められる扉







事務所の真ん中には大きな雫をぽろぽろ流し，社員に慰められてる美鈴の姿があった






福「……あ，石川の事を正式な戦闘員にするって伝えるの忘れてしまった…まぁいい，1週間後に伝えよう」

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