今日も絶賛猫かぶり

・ ページ26

翌朝





『………………』





ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟﾋﾟp





ｶﾞﾝｯ！！






『…………また今日が，来てしまった…』






壁に投げつけられてメキィ…とめり込んでしまった目覚まし時計を見ながらAはそうつぶやいた






時計が差しているのは午前7時。出社は午前8時





あと1時間もの時間がある





普段ならAは頭を無にしてぼーっとしながら身支度をして某10秒で飲むゼリー飲料たったの2秒で飲み込むが……






『…何も，やりたくない……』






どうやら昨日のがまだ引き続き，今燃えついてしまったらしい






おい，お前まだピチピチの18歳だぞ？もっと18歳らしくピチピチしてろよ






燃えつきるのは20歳後半になってからだ







なんて解説しているうちに…






『あ，7時半…』





ちなみにここは探偵社の社寮。だから探偵社からは近いが，少なくとも10分前には出なくてはいけない







つまり彼女に残された時間はたったの20分である






『めんどくさ…』





ユラリと立ち上がるとまずは洗面台に行って歯磨き顔洗い，そして最低限のスキンケア





ん？夢主補正でスキンケアがなくても美肌だとぉ？





馬鹿野郎！そんなことがここにあってたまるか！！






『髪の毛編むのめんど…結ぶのもめんどくさ…』






そういって綺麗な黒髪を手でとかして向かった先は…？






『スーツ…？いやいちいちワイシャツのボタンとか止めてられるかよ，パーカーにズボンで十分だわ』




“あ”ー…サラシもいっか，めんどいしキツい”とつぶやくA





おっとAさん？貴方社員の中でのイメージが“スーツ姿の方”なんですよ！！？





それでいいのか！？






『あー顔布顔布…今結ぶのめんどいから着いた瞬間に結べばいっか』







Aさん！！！それフラグ！！







貴方正気に戻ったら必ず後悔する！ちょっと！？聞いてます！？






『んじゃ行くか…あー歩くのもめんどい』





パタン！







そしてAはくふぁ…とあくびしながら扉を閉めた

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す