今日も絶賛猫かぶり

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江「お，石川昨日はここで寝たの？」





『ん？……….嗚呼，ちょっと帰る気力が昨日なかったので』






そう言ってAは少しだけ後ろ振り返った





真正面の顔は見えなかったが，髪の毛で少し隠された横顔が見える





と言っても，顔の下部分だけだが…





『さて…あれ？顔布がない…？』





牧「え？ついさっきまで机の上に………！！」





太「(予め取っておいてよかった)」





太宰はいつの間にかAの顔布を取ったのだ






『(あー，マジか。まぁ…)』





美「Aさん！！ちょっと顔をこっちに向けて！！」





『！？』





突然肩を思いっきり掴まれて強制的にこちらを向かせる






これでやっと顔見れる…そう思ったが







『え，何ですか？突然？』






な・ぜ・か！いつの間にか布が装着されていた






美「え？な…何で…？」






『はい？』






太「！！…わお，たった数秒間で付けられるなんてすごいね〜，私見えなかったよ」






『まぁ，毎日つけているので』





美「何で布があんの！？」






『予備は大切ですよ。いつ何が起きるかわかりませんし。ほら，今回のように突然無くなったり，誰かに汚されたりする可能性もありますし？』





皮肉たっぷりに話すA。いちどやられた事は絶対に忘れない。それが石川Aである





美「っ……」






『それじゃあそろそろ仕事に戻るんで』





そういうAは机に向かってカタカタとキーボードを叩き始める






太「(眠っていたと言うのにあれほどの反射神経…予備戦闘員なのにここまでだとは…)」





ナ「(顔面国宝…顔面国宝すぎません？どうしよう，思ったよりも印象が強いわ。と言うより石川さんの顔のこと，どうやって皆様に説明しましょう？)」





こんなことを頭の中で考えていた人もいたが，だんだんといつもの日常になってくる






牧「タイムリミットまであと1週間…♪」





騒がしい事務所の中で，若山牧水は桃色のキャンディを口に放り入れながらポツリと呟いた

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