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『遅くなっちゃったね,どうしよ』



実験が終わって片付けをしようと思ったらラットが1匹逃げていて,こんな広い学校ぐるぐる探し回ってたらうちの寮の冷蔵庫で食べ物漁っていたとか…




『ほんっと食いしん坊だなお前』




むにゅ〜とAはラットのほっぺを摘んでもラットはまるで知らんぷり




なんてぶてぶてしい




眉を顰めてると後ろからカランカランと音がする




なんだ,何か催しでも………いやこんな真夜中だ,あるわけがないだろう




そう思って後ろを振り返ると凄いスピードで何かが攻撃してくる




『!?,は,何!?』




間一髪で避けるが横髪が少し切れた,本当になんなんだ



目の前を見るとレアン寮のローブを羽織った人形がこちらをじっと見ていた




この人形は間違いない,アベルのやつだ。彼奴自分の寮の人間にまでこんな事を?




『勘弁してくれよ…こっちにはラットがいるのに』




嗚呼ほら怯えている,そりゃあ人間でも、怯えるはこんなも。どうしようか,戦う事はなるべく避けたい




だが一体どうすれば再起不能になるのか…前は銃で頭をぶっ叩いた。しかしその後すぐに彼の手によって操られる。……いや,操られてるんだったらあの手が使える。そう,糸を切れば良いんだよ。これが正しいのかわからないがやる価値は充分にある




Aはラットを自分のポケットに入れるなり丸腰で人形に突進した




そしてそれに反応した人形の隙を狙って……あ,ここだ




サッと靴に仕込んでた仕込み刃を取り出し,月光に反射して光る糸を切る




『よしっ,これで………え?』




糸を切った瞬間,人形は地面に倒れ人間に姿を戻していく




しかしその姿はよく見慣れた姿だった




『エ,ミリコ……?』




それにはAも戸惑った。彼女は確かに銀の硬貨を手に入れた。しかし奴らと同じ寮だ,こんな目にあって良いはずが……




「ご友人がそのような目にあって驚いてるようですね」





『あ?……は,』




ゴトリと落ちたのはAのライフル。しかも綺麗に半分に切られている




後ろを振り返るも,凄いスピードが己の横を通り過ぎるのを感じる




『……………お前はあの時の』




目の前には仮面の男が立っていた。ご立派な剣を持っていることからライフルは彼によって斬られたのだろう




『鉄の塊をぶった切るとか…どう鍛えたらそうなるんだよ』



最悪だ,得意武器を斬られた



Aは心臓を派手に揺らすしかなかった

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(プロフ) - ……ラブちゃんめっちゃ関西弁喋っとるやん笑笑 (3月14日 16時) (レス) @page37 id: 4287a5d613 (このIDを非表示/違反報告)
ありさん(プロフ) - 雨曇り侑さん» 本当ですか!?ありがとうございます!!頑張って描かせていただきますね!! (3月10日 3時) (レス) id: d57e220c95 (このIDを非表示/違反報告)
永楽@めあたゃ愛す - …言葉選びにセンスを感じる…これは…伸びr伸びてたー(棒) (3月9日 22時) (レス) id: f169115c31 (このIDを非表示/違反報告)
雨曇り侑(プロフ) - ありさんさん» この作品を読んでくれてありがとうございます!!イラストですか!?!?勿論っていうか寧ろこちらからお願いしたいレベルです是非是非お願いします!! (3月9日 21時) (レス) id: 1988c176de (このIDを非表示/違反報告)
雨曇り侑(プロフ) - そこらへんの草さん» コメントありがとうございます!!自分,かっこいい女の子が好きなのでそう言ってもらえて嬉しいです…!! (3月9日 21時) (レス) @page1 id: 1988c176de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨曇り侑 | 作成日時:2024年2月23日 17時

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