今日も絶賛猫かぶり3

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そして3分後



福「ん….！」




与「！社長，気分は……」





福「大分良くなった……痛みも苦しみ何も感じない…」




与「……！石川，本当にありg」




ありがとう，そう与謝野が言おうとすると




『あ”〜つっかれた！！』




「「！？」」




そう言ってAは事前に用意されていたパイプ椅子に思いっきりもたれかかった




『ったく，このやり方が1番体力使うんだからこっちはやらないでいたんだよ……はぁ無理，1週間分の体力を使い果たした』




それからきちんと上半身を起こして社長を見た





『全く，特一級危険異能力者に人助けをしろだなんて言ってきた輩は初めてだわ……あ，お前ちゃんと江戸川に礼を言えよ？彼奴地面に頭を擦り付けてまであんたを助けようとしたんだから

もしあいつがいなければあんたはとっくに土の下だ』





福「！乱歩がそんなことを…そうか，礼を言う」





与「あの乱歩さんが……」




『はいはい，んじゃとっとと治療費寄越せ。そして私は帰る，いいな？』





福「分かった，お前への治療費は今月分の給料に入れておこう」






『そうそう，それで……え？』





福「？」





『いや“？”じゃねぇよ，給料…と言ったか？』




福「嗚呼，そうだが？」





『はぁ……歳のせいかついに記憶までトんじゃった？私は特一級危険異能力者｡3桁の人間を殺した，分かってんのか？おまけに退職届を出したはずだろ？』




福「お前のやってきた罪は分かっている。そして私はいつお前の退職を認めた？」





『はぁ？言っとくけど私は絶対に戻らないからな？私は光に属しない，いやできない，私は……』





福「仮にそうだったらお前はなぜ私を助けた？」





『は？』




与「そうだよ，もしアンタが根っからの悪人だったらこうやって人を助けることもない｡なのにアンタは社長を助けた」




『勘違いするな，どんな人間にも気まぐれと言うものが存在する』





福「気まぐれ？にしては会社にいた頃ずいぶんと人間を助けたみたいだな」





『は？』





すると福沢はベッドの横にある引き出しの資料を出して読み始めた





福「◯月×日

おたくの長い黒髪のスーツを着た子に息子が木から落ちかけたところ助けて貰った


△月◯日

今日，帽子にスーツを着た子に自分の人生を助けられた｡本当に年下か？と思うような慰めをもらった


このほかにもまだまだあるぞ」





『………』




Aは真顔で目を逸らした

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