6年過ぎたら死ぬしかない

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『…………！』




今6時半，A起床





『ぁ……またやっちゃ…！！』




軽く首元に触れると相変わらず手形が残っていた





『はぁ……こんなことやっちゃう私もまた，ダメだなぁ……シャワー浴びなきゃ…』





おぼつかない足で乱暴に着てるもの全てを脱いで風呂場に入る






『あ，シャンプーと洗顔料がない.…買わなきゃ……』





そう呟きながらシャワーを浴びる





『(………酷い顔)』




偶然鏡によって目に入った自分の顔は，顔色が悪く隈も全然残ってる





『(最初はこんなことになるつもりじゃなかったけどな………




もし………私の異能力が私を操ってくれたら…どれほど楽なのだろうか)』





そして濡れた重い前髪を後ろに掻き上げる





Aの異能力発動条件は自分の視界に入り，声を一言一句ちゃんと聞くこと





それにより今の状態での自らの洗脳は可能だった





『異能力＿＿＿＿＿＿【罪なき罪】





“武者小路Aよ，今日はただ仕事をしろ。いつも通りだ。いつも通りのように出社して仕事をして資料の報告すればいい”』





するとAの深い金色の瞳がキラリと光った





『！…………いつも通りに……すれば良い……』





一瞬目を見開いたAだが，直ぐに戻りAは生気のない目で“いつも通り”生活を続けた






＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

『…………………』





敦「……あの，太宰さん」





太「ん？」





敦「今日のAさん，何か様子がおかしく無いですか？」






太「えぇ？いつも通りじゃない？」





敦「いやいや，なんていうか……行動一つ一つが“操られている”感じがしません？」





国「何を馬鹿なことを言ってる，あいつはいつも通りだ！」






『…………………』





敦よ，大正解





今のAは何の感情もなくとキーボードを叩いていた






「ねぇ，武者小路さぁん♡」





“……はい，なんでしょうか？”






「この資料お願い」






「私も〜！」






Aは最大のミスを犯した





Aの異能力は精神干渉系であり，今Aは自分自身に“いつも通り”と指示された






“はい？なんででしょうか？”





「は？」






だから今のAは






“私の仕事には貴方達の仕事を肩代わりするものではありません。なのでお断りさせていただきます”





“いつも”の様に思っていることを話してしまうのだ

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