・ ページ2
敦「あのぉ，太宰さん……」
太「ん？」
中島敦の入社試験が終わった後，敦は太宰の元に近づく
敦「ある程度の社員の名前は覚えましたが……あの赤毛の…いや水色混じってる…？の方は誰ですか？」
そう言って敦の指差した方には，書類の山を持って自分の机に座る女性の姿が
太「ん？ん〜……ぶっちゃけあの子はこの探偵社では浮いてるんだよねー…と言うわけで敦君！君から話しかけてあげたまえ！私は下の階の喫茶店で待っている」
敦「えぇ！？ちょ，太宰さん⁉︎」
敦はチラリと赤毛の女性を見た
敦「あ，あの〜…」
『！』
そして話しかけた
敦「えぇっと……僕，新しく入ってきた中島敦です！貴方の名前は……」
『！……』ﾜﾀﾜﾀ
すると女性はワタワタとしながらタブレットを出した
“はじめまして，武者小路Aと申します。ただの事務員ですので覚えていただく必要はないです…”
敦「ん？ぶしゃ……しょうじ？てゆうかなんでタブレット？」
国「“むしゃのこうじ”だ。
此奴は1年半前にお前と同じ歳で入社したのだが，理由不明でずっとタブレットで意思疎通してる。
そして事務員で，異能力も所持していない一般人だ」
“……漢字が難しいのでしたら次からは音声導入も検討してみますので…”
国「そういう問題ではなくてだな！」
その時
谷「敦君！ちょっと下の階に来てくれるかな？今日したことでちょっと謝りたくて…」
敦「え？えっと……」
敦はAの方を見る
“いってらっしゃいませ”
敦「！これからよろしくお願いします！」
敦はそう言って90度お辞儀すると，谷崎の方へと走っていった
『(はぁ……最近の若い子って怖い……最初はあんなにやる気満々でもいつかはしおれていくんだなぁ……
いや私はずっとこうだけど…)』
「武者小路さんってさぁ，名前はいかついくせに本人は何もしゃべらないよねw」
「そうねwだから仕事も簡単に押し付けられるけどw」
『……………(今度断ってやろうか？そんな勇気があったのなら……)』
そしてAは大きなため息を吐いた
『(嗚呼……なんでもいい，誰でもいい
どうか25歳になる前に私は…報われていたい
でないと死ぬしかない…)』
そう思いながら机に向かってゆっくりと突っ伏す
『(あ，今日のお昼どうしよ)』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 489人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
暁月臨(プロフ) - え、、、あの、、、完結ですか、、、？？、、、、出来たらこれかも更新してくれたら嬉しいです！！この作品大好きです！応援してます！！ (7月2日 1時) (
レス) @page30 id: 59dc159e7e (このIDを非表示/違反報告)
あると。 - やばいですすごいです！面白いです！更新頑張ってください！ (2022年9月26日 15時) (レス) @page30 id: 13f95ce4a6 (このIDを非表示/違反報告)
三斗(トリップ願望者) - この作品って此処で完結なんですか･･･？できればまた更新してほしいです！文ストアニメ四期が終わるまでは絶対待ってます！ (2022年9月12日 19時) (レス) id: ee0c8201a9 (このIDを非表示/違反報告)
雨曇り侑(プロフ) - 今宵さん» まだ完結していません！明日更新する予定ですので！ (2022年3月13日 22時) (レス) @page27 id: 1988c176de (このIDを非表示/違反報告)
今宵(プロフ) - え、これってもう完結なんですか？ (2022年3月13日 22時) (レス) @page28 id: be39024053 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雨曇り侑 | 作成日時：2022年1月1日 3時
