ＢＡＳＥＢＡＬＬＧＩＲＬ ２

いつもの空気じゃない！ ページ47

�犖廚硫欺�が祈るとき
　グラウンドには風が吹く
　輝き放てよ今ここで
　乙女の力、魅せてくれ��


東京ドームに響き渡る、虎党の大声援。




この声に、期待に、応えるために、自分の全力を尽くす。





たとえ、普段の生活で何があっても。






一度、スランプに陥ったときに決めた。
どんな事が起ころうと、









絶対、野球に私情は挟まない。









だから私は



1打席1打席、1試合1試合、






がむしゃらに挑む。
全て忘れるように。





�爛Ε�ォォォォオオ！！��


�爛淵ぅ好丱奪謄�ング！��






ダイヤモンドを一周したときに。
勇人と目が合ったことは、
うん、
なしにしとこ。




「やっぱりいいですね。」


ベンチで隣の席にいる良太さんに言う。

良太「ん？」

「ドームって。声が響いてて。」

良太「きょ、巨人に行きたいとか言わんよな！？」

「はははっ(笑)。大丈夫です。」

良太「ほんまか！？」

「ほんまです(笑)、阪神が好きですから。」

良太「…っ！！」

急に黙ってしまった良太さんを見ると、顔を手のひらで覆ってた。


「え？良太さん？どうしたんですか？」


良太「ちょ、待ってな…。」

「…もしかして、泣いてます？？」

良太「わしは、わしは今。反抗期の子供がありがとうって言ってくれた親の気持ちじゃ…。」

「はい？」

良太「じゃって、最初はピリピリしとったじゃろ？なのに今は、阪神が好きって…。わし、幸せじゃ…！！」

「あぁ、それは」

確かに最初は、ピリピリしてた。
私を、女だ。ってバカにする人がいるだろうと思ってたから。
気を抜いちゃいけないって。

けれど、阪神の先輩方にそんな人いなかった。
みんな優しくて、面白くて、そして何よりも、









1人の野球人として、私を受け入れてくれた。






もしも、ドラフトからやり直しになって他の球団が私を指名しても、私は阪神以外選ばない。

ひよこさんみたいに。

�狎験競肇蘋觚性�

する。


「良太さん達のおかげです。」


私がそう言うと、良太さんが顔を上げていきなり抱き着いてきた。

「え、ちょ…！」

ぎゅーっと力をこめられる。

良太「ありがとうなっ！！阪神に来てくれて！わし、Aの事、だいす「バカか？」…痛い。」

パシッと頭を叩く音がして顔を上げると、ひよこさんが良太さんを叩いてた。

鳥谷「…離れろ。」

ため息交じりに言ったひよこさん。
しぶしぶ離れた良太さん。
今日も虎戦士は、平和です。
…この後の私以外。

はっはっはぁー！？→←眠れない…。

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