ＢＡＳＥＢＡＬＬＧＩＲＬ ２

ペア決まってるんかい！！ ページ38

『説明は以上です！』

その声と同時に、みんなそれぞれのペアの元へと移動していく。
アナウンサーの方が説明してくれたことはこう。




・番組側が決めたペアがある
・そのペアと一緒に、抽選箱の中にあるお題に挑戦する。
・ズルしたり、失敗したりした時点で失格。
・クリアしたペアはトーナメント式で上がっていく。
・優勝したペアは、温泉旅行券が1人二枚もらえる。そのままのペアで行っても、別の人と行ってもいい。




…誰得なんだろう。
それだったら皆で旅行の方が楽しい。

「だーれだ(笑)」

そう言いながら、後ろから目隠しされる。

「知りません。」

「おい。」

手がパッと離れた瞬間、後ろを振り返る。


「何してるんですか、ひよこさん。」

鳥谷「たまにこういう事したくなるだろ？(笑)」

クシャっとした笑顔で頭を撫でられたら、なんも言えなくなる。ギャップがずるい。キャプテンはどこまでかっこいいんですか。


鳥谷「おーい、どうした？」

「うぉい！はい、何でもないです。」

鳥谷「一瞬キャラ崩壊した？」

「全然してないです。」

鳥谷「嘘だろ(笑)。」


「あ、抽選始まってますよ。」

鳥谷「ほんとだ。俺達は最後でいいか？」

「並ぶの面倒ですよね。」

鳥谷「うん。じゃあ待ってるか。」

2人で抽選に並ぶ列を眺める。
なんかペアがいつも一緒にいる人達って感じがする。
良太さんに限っては兄弟だし。

新井「良太、わしが引くぞ？」
良太「不安しかありゃぁせんが…。ええよ。」

いつもよりバリバリの広島弁…。

西岡「晋太郎、悪いの引いたら…。分かっとるやろ？(笑)」
藤浪「なんでですかっ！？ほんまに嫌です！」

恐るべき大阪桐蔭の上下関係。

上本「なんで俺ら三人なん？」
今成「ミドルタイガーだからじゃないっすか？」
大和「うわぁー、ぽんさんだけで良かったのに(笑)」

楽しそうな三人組。

能見「鶴さんやー。頑張ってくださいねぇ(笑)」
鶴岡「お前もや！(笑)」

なんか息ぴったり？なお２人さん。

梅野「よっしゃ、牛丼出るかな！？」
江越「温泉っすよ？(笑)」

のほほんとしてる…。

伊藤「福留さん、頑張りましょう！！」
福留「温泉行きたいやついるの？このチームに(笑)」

福留さんだけでどうにかなりそうなチーム。

岩貞「頑張れザキ。」
岩崎「一緒にね？」

いたずらっ子とお地蔵さん…？菩薩？

『全員、引きましたか！？』

鳥谷「あ、まだです。行くぞ。」

「あ、はい。」

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