ＢＡＳＥＢＡＬＬＧＩＲＬ ２

もしもあの時…。藤浪version ページ3

オレンジジュースの番外編です！
まずは藤浪投手からどうぞ！！
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藤浪side

「私は。」

頼む！俺の横！！俺の横きて！！

「晋太郎の隣がいいです。」

うぉっしゃー！！

叫びたいくらい嬉しいのを必死にこらえて隣をあける。

藤浪「はい。座ってええよ。」

「失礼します…って。剛」

藤浪「剛さーん！何してるんですか！よってくださいよ！」

端に座っていた剛さんがあけたところにわざと詰めてくる。どんだけ隣座って欲しいねんこの人。

西岡「え〜やん。Aも角っこの方がええやろ？」

「剛が誰の隣がいいか聞いたんじゃないですか。それに、剛しか横にいないのはちょっと…。」

ごもっとも。この人何するか分からへんし。

藤浪「そうですよ、剛さん。早くよって下さい。」

西岡「いーやーや！絶対よらへん(笑)」

ホントにこの人は…。どうしたらええんやろ。

ふと、周りを見渡すと。

上本「ちょっ！良太さぁん！何やっとるんじゃ！？力強すぎ！アホっ！」

良太「うえぽんが狭いっていうから、のっけてやっとるんじゃ(笑)」

上本さんを膝の上に乗せてふざけてる良太さんが。

あれ俺もやったろ(笑)。

藤浪「A、ここな。」

自分の膝をポンッと叩く。

「え。そこはちょっと…。」

藤浪「ここしかあいてへんで？剛さんの横に座るなら別やけどな。」

俺がそう言うと、しぶしぶよってくる。

けど。

「んー。やっぱりちょっと…。」

目の前で渋り始める。

藤浪「はぁ〜！もうしゃーないな。」

目の前にあるAの手を取って。強めに引っ張ると。

「わ。」

藤浪「はい。これでええ。」

すっぽりはまったA。

横には恨めしそうに見てる剛さん。

鳥谷さんは、見れへん。怖いわ…。

藤浪「良かったな。剛さんの横じゃなくて(笑)。」

「あ、まぁ。はい。」

曖昧な返事をしたAの耳が。ほんのり赤く染まってる。

ちょっぴり、ごーいんやったけど。

たまにはええやろ？

・

・

どんどん飲むペースが速くなって。自分でも少し酔ってるのが分かる。

藤浪「なぁ〜。あのビールとってくれん？」

手を伸ばしながらAに言うと。

「わ、分かりました。けど、耳元で喋るのはちょっと…。」

手を伸ばしてるから自然と前のめりになってて。

口がちょうどAの耳元に。

顔を赤くしてるのがいつもと違って可愛くて。

藤浪「いやや。ずっとこれでええやん。な？」

耳にあたる位近づいて、Aにだけ聞こえるように囁いた…。

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