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自惚れてた。ただそれだけ。 ページ11

鳥谷side

Aが一番心を開いてるのは俺。



Aが一番信頼しているのは俺。



Aに一番距離が近いのは俺。



今までそう思ってた。だってそうだったから。

けど、いつの間にか追いつかれてる。

心のどこかで思ってたのかもしれない。

猴祥記瓩辰董

Aの事、一番分かってるのは俺だって。

けど、Aのそばにいるはずなのに遠く感じて。

どうせすぐ元に戻るから。そう思っていたのに、Aの調子は下がっていく一方。

声を掛けてもうわの空。そんな日が続いていくうちに、俺も気にしないようになってた。

それがダメだったんだ。



スタメンを外れていたAが、代打でコールされたとき。一番に声を掛けたつもりだったのに。

「良太さんも言ってましたよ。」

そう言って良太に目を向けた。

迷いのない、真剣な表情で。

打席に入ったAの口角は少し上がってて、試合を楽しんでた。

心無い野次も、同じくらいのあったかい声援も、試合の緊張感も。

全部、全部。楽しんでた。なにかが吹っ切れたみたいに。

Aが打った逆転のスリーランホームラン。ベースを駆け足で一周してきたAは、迷わず良太の所に行って、ハイタッチをしてた。

…しかも笑顔で。それを見てたら、ムカついてきて。

一番は俺のはずなのに。

笑顔は俺に向けられるはずなのに。

そう思って、気付いた。

俺は犲惚れ瓩討襪鵑世辰董






バスの中でも、良太とAは隣同士で。前はそんなに見せなかった笑顔も、笑い声も、良太と喋ってると自然と出てる。それに嫉妬して。

良太に耳打ちした。

鳥谷「イチャイチャしすぎ。周りの目考えろよ。あと、俺の事も。」

そう言うと良太が珍しく反論。

良太「嫉妬ですよね?じゃったら、やめません(笑)。Aはまだトリさんのじゃないですから(笑)。」

少し、ムッとしたけど、間違ってない。

席に座りなおして、落ち着かせる。けど、良太は見せつけるようにAとじゃれる。

気を紛らわせようと、今成から貰った飴を口に入れる。

…自惚れって、恥ずかしいんだな。
____________________________________

能見「なぁ剛。」

西岡「なんですか?」

能見「トリも案外分かりやすいなぁ(笑)」

西岡「え?何の話ですか!?トリさんがなんですか?」

能見「んー。なんでもあらへん(笑)。」

西岡「え〜。」

能見「…(振り回されすぎやろ笑。今度は誰の味方しよーかなぁ)。」

鳥谷「…寒っ。なんで?」

鷲と交流しませんか?→←バカップル?いいえ、ただのお遊びです。



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soft(プロフ) - ななみんさん» ほんとに不器用なのよこの子!←誰ー笑笑 さあ、誰なんだ!? (2016年1月11日 21時) (レス) id: 6e1dcb83a7 (このIDを非表示/違反報告)
soft(プロフ) - かいちゃんさん» さっさと踊って咲かせぇぇえ!! 誰でしょう!? (2016年1月11日 20時) (レス) id: 6e1dcb83a7 (このIDを非表示/違反報告)
ななみん - あらあら…ご愁傷さまチーーー(º ロ º )ーーーン…しゃかもと何かこの感じがいいんだよなぁ…(突然)助けに来てくれたの誰だろ?やっぱトリさん?それとも剛?意外に良太さん?能見さん…はないな(笑) (2016年1月11日 19時) (レス) id: 878c566972 (このIDを非表示/違反報告)
かいちゃん(プロフ) - softさん» なんやと、ごらぁぁ!!ってか助けに走ってきてくれたのは誰?!?!?!!!! (2016年1月11日 18時) (レス) id: fa35a049e8 (このIDを非表示/違反報告)
soft(プロフ) - かいちゃんさん» ワカランよこせゴラァー!! (2016年1月11日 17時) (レス) id: 6e1dcb83a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:soft | 作成日時:2015年11月1日 13時

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