The happy life (ページ6)

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主人公side

『ほんとに何でもやるわけ？』

上から見下すように見てくる男。

…こいつ、かんっぜんに私の事見下してるよね。

｢し、しますけど？何か？｣

フンっと顔を背けると、無理矢理あごを掴んでこいつの方に向けられる。

｢なっ、なによ？｣

『じゃあ、

今日から俺の、

メイドになれ(笑)』

｢なっ！！｣

『だってー、何でもするんでしょー？？人叩いといて、やっぱ無理はないよね？』

コイツっ！！

言わせておけばっ…！
元はと言えばこのバカ男が、料理をけなしたからじゃないの！！

なんで私が謝って、
言いなりにならなきゃイケナイわけ！？
おかしいでしょーが！

ちょっと顔が良くて金持ちだからって何でもしていいと思ってんの？こんなやつがいるから私達一般人の人生は一向によくならないのよ！！

｢いや！ぜぇーったい嫌！

大体ね、あんたが人の気持ちも理解しないで自
分の言いたいことだけ言って、相手を傷つけたからでしょ！？
なのに、なんで私が呼ばれて、謝って、その上メイド！？冗談じゃない！！
だったら、まだ水道止められた方がマシよっ。
もう、失礼します！帰る、帰りますから！』

『っ！お前なっ、言わせておけばっ！！

俺を誰だと思ってんだ！？

天下のリックグループの息子だ！

皇悠真だぞ！？｣

『スメラギだかスルメだか知らないけどね、

あんた何もしてないじゃない！！

親のお陰でしょ！！｣

背を向けて歩き出す。
こんなやつに謝ってたまるもんですか！

『おい、待て。』

｢なにっ？｣

振り向くと、握り拳を掲げてるスメラギ？スルメ？どっちでもいいけど。

が、向かってきてた。

｢殴るの？それで気が済むならどーぞ！！｣

目を閉じて、来るであろう衝撃に備える。

『後悔しても遅いからな！』

そのとき、扉が開く音がした。

目は開けない。

『っ、』

すると、降って来るはずの拳の感覚がいつまでもしない。

｢おいおい、それはダメだな？スルメ君。｣

ん？

『誰だよお前。』

｢あぁ、俺？この美人さんのダンナ！

いやー、改めて言うと照れるな。｣

『はっ？』

｢はっ？｣

思わず目を開けると、こぶしを抑えられている皇さんともう1人。

全く知らない人が私にウインクをしてた。

｢よっ！俺の奥様(笑)。｣