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「……。何故、気にした？」
特に暴れる訳でも無く、指示に従って飲んだリュウの行動に毒では無いと確信した男は問いかけた
リ「─────…さっきは…香水の作用と……その薬の話をしていたけど、これは………
鎮痛薬のはずだから」
目を見開いて驚くカゲヤは
ゆっくりと口を開いた
カ「その子が殴られて辛そうだから、あとであげようと…」
その直後 バチッと頬を叩かれたカゲヤにグッと固まってしまったリュウ
「余計な真似をするな」
また、恐怖が溢れ出した
そして
カ「出来たわ」
香水を作り終えたカゲヤは瓶に入った状態のまま、机に置いた
その瓶を手に取り、眺める男は「器も寄越せ」と言い放った
コトっと目の前に器を置かれたリュウ
リ(…この薬で、ヨヅミさんは治療出来る…。きっと、無事のはず)
ゆっくりと飲んだリュウに男はフッと笑う
「…ご苦労だった。
最後にそれらしい仕事が出来て良かったな
始末しろ」
「…良いのですか？」
「構わん。どうとでも出来る」
ヒュッと剣が落ちてきそうな瞬間にリュウは死を覚悟した。
その時
「待ちなさい！！！！！」
ピタッと止まる男達は大声を出した方向を見つめる。その先には
さっき書いた香水の事についての紙を持ち、火の前に置いているカゲヤの姿が。
「それで抵抗しているつもりなのか？
燃やしたければ燃やせばいい」
ペタリと座り込んでいるリュウにカゲヤはゆっくりと見つめ、微笑んだ
カ「ごめんなさい。巻き込んでしまって」
───────カランッ
「!?」
「あ、……？」
「貴様！何か─────…」
身体に異変を感じた男達は膝をついた
そしてカゲヤは
ボウッと香水についての紙を燃やした
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作者名：かっちゃん | 作成日時：2023年5月5日 16時
