スキ、時々キライ…episode2* 4

story of the past T * ページ39

明かりついてんのに

何度も鳴らしても出ない

心配になってドアノブに

手をかけるとドアが開いた

玄関先でしゃがみこんでるAを

発見して具合が悪いのか話しかけるも

反応が悪い




腕を掴んで立たせようとしたら

思いっきり拒否られた




顔も見ないで

終わった事を告げられて

か弱い力で玄関の外に追い出す




話しようって伝えても全然だめで

業務的な発言をしてドアしめられた

その時にはもう何も言う気起きなくて

これで本当に終わったんだ

そう思う事しか出来なかった


自惚れてた…？

そんなはずない…


だけどあんなに拒むA

本当に嫌いになった？



でも、今日大嫌いって

確かに言った

大好きって意味なはずなんだ




結局話も出来ないまま

クランクアップ迎えて

このまま会わなくなるんだって

普通にしてるAに無性に

腹立ってた





撮影も終わったから

ライブに向けてみんなよりか

ちょっと遅れながらも

構成を考えるのに参加した





前から決めてたんだ

ソロの時にやりたかった事

スタッフとかと話し合ってきて

衣装とかもやっとオッケーもらえてた






そんな時渉が覗きにきた







渉「どう？ソロの構成決まったの？」









「うん…でも…もう俺

ちげーしな…」









渉「何が？」









「もっかいいちから

構成考え直そうかなって」









渉「衣装とか作っちゃってんじゃん」









「だよな…」









渉「見せてあげなくていいの？」









「もう…必要ないから…」








渉「そう…」









Aのそばに居れないなら

また俺は普通の人間に戻るだけで…

story of the past T *→←story of the past T *

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す