スキ、時々キライ…episode2* 4

story of the past T * ページ35

まだリハビリ出来ないし

寝たきりだったからその間

本読んで過ごした




堕天使は不死身なんだって

墜落したあの日から歳もとらない

吸血鬼みたい



誰かを守ったりしないのに

愛が生まれてしまったから

彼女を守って犠牲になった

不死身だから傷も何も負わないのに

瀕死状態になり一度彼女の前から姿を消す





当たり前にこの話はかっこいいのに

現状を見て包帯だらけの寝たきりの

自分に溜息が出る

まるで本通りなのに







美「太輔、どう？」







そんな時美希が現れてびっくりする








美「本読んでたの？珍しいね」









「うん、ここんとこ読み始めて」









美「彼女の影響でしょ？

意外と太輔影響されやすいから」









「あ、あのさ…美希…

その、ごめんあの時は

傷付いたの俺じゃなくて美希だったの」









美「Aさんから聞いた

話したって」









「うん…美希本当ごめん」









美「もういいって

今こうして太輔のそば

居れるんだもん」









「その事なんだけど

俺、これ以上Aを誤解させたくねんだ

だから美希病院には…」









美「太輔に気持ちなくてもいいよ

私が側に居て今は支えたいの」









「でも俺が好きなのは…」

美「今日ねちょっと仕事溜まってるの

また明日来るね」




すぐいなくなってった美希

それから美希は毎日お見舞いに来てくれた




数日たったある日

西川監督が来た

story of the past T *→←story of the past T *

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す