告白.雲雀目線 ページ6
靴の音と風の音があたりに響く。なんて喋ればいいのかわからなくて、ただただ歩を進めた
なぜ離れていたんだろう。Aが怪我することを、止められたかもしれないのに
Aの為に強くあろうとする気持ちは、何も変わらないのに
雲「……A、怪我痛くない？」
そう言われて、Aはようやく、自分が酷い怪我をしていることに気がついたみたいだ
貴方「あ、あ〜…そ、そうだね…痛いけど我慢ができない訳じゃないし、大丈夫だよ」
雲「…そう。じゃあ、何か言われた？」
貴方「えっ！」
雲「ずっと俯いているから。Aには落ち込んでほしくない」
その言葉を聞いたAの赤い瞳から涙が零れ落ちた
雲「A…A？」
Aの腕がしがみつくように僕にふれる
貴方「恭弥…恭弥…っ……ベルが…っ私のこと、好きだ……て」
雲「…」
どくん
貴方「ベルの気持ち、全然……っ知らなくて…！気付けなくて…！酷いことした、私…守りたいとか言って、傷つけた…！！ベルのこと…泣かしちゃった…！！」
しゃくりあげながら、焦る気持ちを告げてくるAを見つめながら、僕は僕の中で渦巻く感情が何かわからずにいた
そっか。後ろで気絶してたのは…天才君だったんだ。Aはきっと、守ろうとして飛び込んだのだろう
告白。
Aに、告白。
雲「A、大丈夫」
ふいに。
そんな言葉がでてきていた。
雲「天才君がしてほしいのは、そんな風に落ち込んでほしいんじゃなくて…考えて、しっかり自分のことについて答えてくれること、だよ」
僕にもそうなってほしい。君のその心を、埋めたい。どんな形でも、僕ら…僕のことで、いっぱいにしてほしかった
貴方「…恭弥」
雲「天才君なら、Aの答えは受け止めるよ」
僕も。Aの答えなら受け止められるでしょ
雲「だから、大丈夫。今日は帰って傷の手当しよう？」
大丈夫
貴方「……うん。」
ようやく笑ってくれたAは、歩き出した
その小さい姿を見つつ僕は口を抑えた
「大好きだよ」と、溢れそうになったんだ。
雲「…A、いかないで」
その言葉に振り向き、「ごめんごめん」と慌てて戻ってきて僕の手をとってくれる。嘘で塗り固めた本音を何も疑わず受け取ってくれた、小さな女の子
ごめんを言うのは僕の方だ
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雛。(プロフ) - 黒猫♪♪さん» 黒猫様、ごめんなさい…(´･ω･`)前回の更新からだいぶ間が空いてしまいましたね…気を付けます (2018年12月24日 9時) (
レス) id: f844b188b2 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - 待ってました！更新ありがとうございます！！ (2018年12月20日 10時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - 過去を持ち込んでくるとはｯ!!本当雛様神……これからどうなるのか楽しみにしてます！ (2018年8月23日 19時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
雛。(プロフ) - 黒猫♪♪さん» 雲雀さん小さい頃の旅行の時、夢主とやった約束をずっと守り続けていたのに夢主自体がいなくなってしまって迷子のような気持ちですね…(´・ω・｀) (2018年8月23日 18時) (レス) id: 420098c989 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - あぁぁぁ！！ひばりさーーーーーーん！！！！！ (2018年8月22日 7時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀条雛
作成日時：2017年8月12日 23時
