ご飯 ページ41
「しろ、ご飯だよーしろってば、また朝ご飯と称してパンケーキ食べてたでしょ」
Aがぺし、と僕の頭を軽く叩く。
白「甘いものが僕の体を構成する全てさ」
「口内炎ができてもそれを言えるかな？」
今は晴れの炎で治せる時代なのに、彼女はあくまで旧時代の健康法に乗っ取って僕にご飯を作ってくれる
まぁ、彼女のご飯はとっても美味しいから全然いいんだけど。それに、彼女が作ってくれたってだけで、食べる価値はあるよね！
だけど、今日机に置かれていたのは和食だった。
白「……しょっぱい奴だ…」
「言うほどしょっぱくないからね！しろが甘いの好きすぎるだけ！」
味付け失敗したと思っちゃうでしょー、と半泣きしながら抗議してくるのも可愛くて、笑いながらも口に運んだ
…しかし、最近は殆ど出なかったんだけどな、和食。洋食の方がどちらかといえば好きと言ったら、洋食のものがだいぶ多くなって
「…」
それでも、Aがじっと見てくるので、美味しい美味しいと言いながらたいらげた。君が作ったんだから美味しいに決まってる
・・・
皿洗いを手でやる方が落ち着く、とのことで、Aが終えるのをじっと待つけど…遅い。いつも、こんなにかからない。
焦れったくて呼びに行った
白「ちょっと、A？…っ！」
Aは皿洗いの手を止めて、ぼーっと宙を見ていた。何かを考えようとして、それが何度もかき消されるから、思考が霧散してしまうのだろう
白「Aってば！」
貴方「わっ！」
後ろから抱きつくと、Aは驚いてこちらを振り向いた
白「考え事？またぼーっとしてたよ？…大丈夫、A？」
「だ、大丈夫！ごめんね、またやってたんだね。心配かけちゃった」
する、と抱きついていた腕を肩に回す。ニコニコと笑ってみるが、見抜かれたようで、困ったように「本当に大丈夫だから」と付け加えられる
ユニの時に実験したから、わかってる。これ以上投与すれば、Aという存在自体が居なくなる。それは嫌だ。
でも、腹立たしい。いつまで経っても、あいつらの存在が鬱陶しい。消えなくて、消えなくて、僕よりもずっと後にAに出会ったくせに、Aに大事にされて。
あの頃、Aの特別は僕だけだったのに
随分待たせちゃったから、攫いに行ったら寂しさから他の特別を作ってた。そして、家族も。
寂しさの分、あいつらが記憶に居座ってるんだ
白「…大事にするよ」
埋めてみせるから
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雛。(プロフ) - 黒猫♪♪さん» 黒猫様、ごめんなさい…(´･ω･`)前回の更新からだいぶ間が空いてしまいましたね…気を付けます (2018年12月24日 9時) (
レス) id: f844b188b2 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - 待ってました！更新ありがとうございます！！ (2018年12月20日 10時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - 過去を持ち込んでくるとはｯ!!本当雛様神……これからどうなるのか楽しみにしてます！ (2018年8月23日 19時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
雛。(プロフ) - 黒猫♪♪さん» 雲雀さん小さい頃の旅行の時、夢主とやった約束をずっと守り続けていたのに夢主自体がいなくなってしまって迷子のような気持ちですね…(´・ω・｀) (2018年8月23日 18時) (レス) id: 420098c989 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - あぁぁぁ！！ひばりさーーーーーーん！！！！！ (2018年8月22日 7時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀条雛
作成日時：2017年8月12日 23時
