日課 ページ39
カラカラカラ。白い通路を鼻歌交じりに歩く。僕の日課。愛する為の大事な日課
ドアもノックせずに開けた。ノックしても返事がないことはわかりきってるから
「おーきてっA♪」
細い身体をゆする。それに伴ってかちゃり、と金属の音がした。そうだ、もう活動するんだから外してあげないとね。最初は嫌がって大変だったんだよね。手足に跡がついちゃってさ、歩けないのに無理矢理歩いて…あ、僕の名前を呼びながら、扉を叩いていたのは可愛かったし、嬉しかったけどね
「……あ…しろ」
ゆっくりと、蘇芳色の瞳が開かれる。僕の好きだった色ではないけど、日課の副作用だ。仕方ない
「おはよう♪さっそくだけど、腕出して」
彼女は反射的に腕を差し出す。白い袖をまくっていくと、無数の注射痕が入っていた。僕がつけた跡。ゆっくりと、記憶がすり変わる魔法の跡
注射をしてる最中、彼女は眉一つ動かさない。ただ、僕だけを見てる。僕を。
「ハイ、終わったよ♪」
ぎゅっと抱きしめると、ようやく微笑む。彼女にとっての最愛は、既に僕だけなのだ。彼女の手が僕を撫でるのを、僕は受け入れていた。すると、こんこんとノックがこだまする
「なーに？」
チェ「白蘭様、A様。報告係からの報告です」
ちっ。この部屋がバレる訳にはいかない。
白「A、服着替えたら出てきてね」
「うん」
Aを待って数分後。ガチャ、とドアが開く。うんうん、いつ見ても似合ってる
話しながら、報告係が入っていい部屋まで戻る。入っていい部屋…つまり僕の部屋だけど
戻ると、見慣れない男がたっていた
「白蘭様、報告します。第14トゥリバーノ隊の報告によりますと、キャバッローネは思いのほか手強いようです。こう着状態に入った模様です」
キャバッローネ…その言葉にチラとAを見るが、Aは表情を変えていない。
最初の突破口を開いたのは彼女なのにね。
…まぁ指示したのは僕だけど。試したかったんだ、彼女が大事にしていた猫達を攻撃するか、どうかをね
『…、……姉さん…！』
結果は、良好だったよね♪
「またメローネ基地より、入江正一氏が日本に到着したとの連絡が入りました」
白「お。早いね、正チャン」
さっすがー
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雛。(プロフ) - 黒猫♪♪さん» 黒猫様、ごめんなさい…(´･ω･`)前回の更新からだいぶ間が空いてしまいましたね…気を付けます (2018年12月24日 9時) (
レス) id: f844b188b2 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - 待ってました！更新ありがとうございます！！ (2018年12月20日 10時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - 過去を持ち込んでくるとはｯ!!本当雛様神……これからどうなるのか楽しみにしてます！ (2018年8月23日 19時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
雛。(プロフ) - 黒猫♪♪さん» 雲雀さん小さい頃の旅行の時、夢主とやった約束をずっと守り続けていたのに夢主自体がいなくなってしまって迷子のような気持ちですね…(´・ω・｀) (2018年8月23日 18時) (レス) id: 420098c989 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - あぁぁぁ！！ひばりさーーーーーーん！！！！！ (2018年8月22日 7時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀条雛
作成日時：2017年8月12日 23時
