未来編 ページ38
柔らかく僕を呼ぶ声がする。まだ眠っていたい僕はそのまま声の主の腰に抱きついた。膝枕の主はひょえっと変な声を出したが、膝枕を辞めはしなかった
「んーまだちょっと…」
「いや、もうダメだよ。チェルベッロが何回も呼んでる」
くすっと笑っているのが動きでわかる。可愛いなぁ…。笑顔が見たくて首だけ動かしてみる。
黒い、赤が移る。
「綺麗だね」
「ん？そ、そう？へへ…っ」
あ、にやけ顔。白くてすべすべの頬をつまむ。ふにふに、とマシュマロみたいに。僕が眩しそうに、いや実際眩しかった。彼女はそれ程に美しく成長していた
サラ、と彼女の髪が肩からずれ落ち、僕の顔にかかった。
「あっ…だ、大丈夫！！？目、目に入ってたりしない！？痛くない！？口には！？」
「大丈夫だって」
大事にされている。それがよくわかるから、笑顔にだってなれちゃうよね
あぁ、でも。知ってるよ、君の髪が長い理由。
髪に結ばれたストライプのシュシュをほどくと、びっくりした顔ですぐ腕を掴まれた。
いらっと、する
「なに」
「いや…なにしてるの？」
…彼女にシュシュを何度も渡すように言った。でもなんでだろう、決まって断るんだ。今もね
「…ねぇ、髪切らない？後ろ髪だけさ」
途端に眉を下げて、困った顔をする。僕は膝枕を辞めて身を乗り出し、微笑んで。腕を掴んでいた手を包み込んだ。
「僕見てみたいなぁ！きっと可愛いよ。ユニちゃんと逆バージョンでさ、姉妹みたいじゃない？」
「うーん…そういうなら、いいよ。…じゃあ、シュシュは手につけようかな」
「えﾞっ」
「え？」
うーーーん…まぁ……しょうが、ないか…。髪を切ることで、また少しずつ、記憶から消されるだろうし、せっかくの彼女からの譲歩も断れないよね♪
ふふふ、可愛いだろうなぁ、短髪の彼女
「A、大好きだよ」
蘇芳色の瞳が見開かれ、すぐに笑顔になる。
「私もよ、しろ。大好き」
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補足です
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雛。(プロフ) - 黒猫♪♪さん» 黒猫様、ごめんなさい…(´･ω･`)前回の更新からだいぶ間が空いてしまいましたね…気を付けます (2018年12月24日 9時) (
レス) id: f844b188b2 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - 待ってました！更新ありがとうございます！！ (2018年12月20日 10時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - 過去を持ち込んでくるとはｯ!!本当雛様神……これからどうなるのか楽しみにしてます！ (2018年8月23日 19時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
雛。(プロフ) - 黒猫♪♪さん» 雲雀さん小さい頃の旅行の時、夢主とやった約束をずっと守り続けていたのに夢主自体がいなくなってしまって迷子のような気持ちですね…(´・ω・｀) (2018年8月23日 18時) (レス) id: 420098c989 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - あぁぁぁ！！ひばりさーーーーーーん！！！！！ (2018年8月22日 7時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀条雛
作成日時：2017年8月12日 23時
