いつもの戦い ベル目線 ページ24
思った通りだった。エース君は俺がナイフ使いなことは知っているけど、ワイヤーも使っているなんてことは知らない。
頬に、腕に、切り傷が出来ていく。勝てるかもしれない。勝っても、何も意味は無いけど、それでも。
けじめをつけなきゃやってられない。
ドサッ
べ「！」
エース君が倒れた。それを見て、俺はナイフを構えた
べ「…ししし、天才の勝ちー。つーかオレ、負けなし？そりゃ王子だもんな………バイバイ」
ビュッとナイフが風を切る。
けど、その瞬間、エース君と目が合った
べ「！」
雲「…へえ、なるほど。ナイフに糸がついてたんだ。まるで弱い動物が生き延びるための知恵だね。そういうことなら」
トンファーから鎖が落ち、それを回すことで俺のワイヤーを弾いた。
俺の技は早めにケリをつけないといけない弱点がある。見破られてしまったら、形成を立て直すことは難しい
雲「1本残らず撃ち落とせばいいね」
べ「や……やっべ……」
エース君が戦いの楽しさに笑うのを見て、自然に笑みがこぼれた。
あーあ、残念。
べ「パース！！パスいち！」
雲「！？」
不思議そうなエース君と違って、俺は最初とは違って清々しい気持ちだった。
許さないけど。羨ましいし、憎たらしいけど。
でも、ほかのどんな奴に奪われるより、エース君なら、まぁ…いいよ。
俺は長い逃げ口上を言ってその場を走り去った。
その時に、赤色が視界の隅に映った気がする。
大好きなA。家族をやめちゃってごめん。酷く傷ついてたの、わかってるよ。
だって君は、酷く家族に執着してる。それが何故かはわからないけど、俺がそれを無視してしまったのは確かなんだ。
ごめんね。ごめん。でも…それでも、責めずに、俺のことを考えてくれてありがとう。俺をちゃんと見てくれてありがとう。
だから、Aの返事…ちゃんと聞くよ。俺
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 56人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雛。(プロフ) - 黒猫♪♪さん» 黒猫様、ごめんなさい…(´･ω･`)前回の更新からだいぶ間が空いてしまいましたね…気を付けます (2018年12月24日 9時) (
レス) id: f844b188b2 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - 待ってました！更新ありがとうございます！！ (2018年12月20日 10時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - 過去を持ち込んでくるとはｯ!!本当雛様神……これからどうなるのか楽しみにしてます！ (2018年8月23日 19時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
雛。(プロフ) - 黒猫♪♪さん» 雲雀さん小さい頃の旅行の時、夢主とやった約束をずっと守り続けていたのに夢主自体がいなくなってしまって迷子のような気持ちですね…(´・ω・｀) (2018年8月23日 18時) (レス) id: 420098c989 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - あぁぁぁ！！ひばりさーーーーーーん！！！！！ (2018年8月22日 7時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：銀条雛
作成日時：2017年8月12日 23時
