血 ページ48
貴方「ベル君！」
ばーん！と扉を開ける
べ「…あ、姫。どうだった？」
貴方「………？」
あれ？予想していたようなことが起きない。それどころか…元気ない？
貴方「ベル君…？ど、どうしたの？元気ないよね？」
べ「いや、別に…似合ってるよ姫」
………
私はスッと部屋に入ってスタスタと一直線に進み……隣にぺたんと座り込んだ
べ「…へ」
貴方「ベル君の口から、そんな心がない言葉、聞きたくなかった、かなぁ…」
へにゃ、と笑う。あんまりうまく笑えなかったかもしれない。ベル君が、泣きそうなのに笑えなかった。いつだって、私が笑ったら笑ってくれたのに、ベル君は私の顔を見てさらに悲しそうにしているから。
べ「…！！ごめん、そうだよな…姫に、そんなふうに言ったの初めてだ。…ごめん」
貴方「ううん…どうしたの？何が苦しいの？」
べ「…俺な。あの城を出る時、おかしくなったろ。アレ、血を見たからなんだ」
…血？
べ「血の中に…アイツがいるんだ。アイツが…そっくりな顔して嗤ってる。それが嫌で嫌で、頭がいっぱいになって…
姫、俺はきっとアイツになる。自分の血を見ると、アイツになっちゃうんだ」
貴方「ベルく「姫を傷つけるかもしれない…いや、きっと傷つける！だってアイツになっちゃうから！姫を…一番大事なのに……頭の中で姫のことを殺そうとするジルがいる…っ！！」」
ベル君は私の腕を掴んだままカタカタと震えた。
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雛。(プロフ) - Ａｏｈａさん» Ａｏｈａ様、コメントありがとうございます！面白く書けてて良かったです(*´ω｀*)更新頑張ります！ (2017年3月30日 3時) (
レス) id: 420098c989 (このIDを非表示/違反報告)
Ａｏｈａ - とっても面白いです。更新頑張ってください。応援してます。 (2017年3月27日 12時) (レス) id: 5f124529f7 (このIDを非表示/違反報告)
雛。(プロフ) - 優さん» 優さんコメントありがとうございます(*´∀｀*)最近忙しいですが、完結はさせますのでお楽しみに〜 (2016年9月17日 8時) (レス) id: 420098c989 (このIDを非表示/違反報告)
優 - 更新頑張ってください！面白かったです♪ (2016年9月9日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - ベル君狂わせないとプリンスザリッパー誕生しないよどうしようとなって…あのベルくんに｜壁｜ω・) (2015年9月5日 9時) (レス) id: 420098c989 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀条雛 x他1人
作成日時：2015年3月23日 18時
