＃03 結局 ページ3
「おーい、リンー、レンー、兄さん!! リントくんを入れてくださーい」
インターホン越しにリントが大声を出す。
「レンー、リント来たよ」
「帰れ」
「…じゃあ俺は帰るね。じゃあレオンちゃん頑張れ!!」
!?
「リント帰っちゃったよ… レンのせいだからね」
そう言いながら、リンが玄関を開ける。
「…Aにそっくり！ 可愛い!!」
!!?
「えっと…今夜泊めて…いただけますか？」
少し俯きがちになりながら、リンに言った。
「いいよー、待ってねー。ミクオーいいよねーいいよー、おk!!」
リンが変わってないことにホッとしながら上がった。
「えっと… 零音Aです。」
「A？」
「あ… えっと はじめまして」
「Aじゃないの？」
「零音Aです」
「そっか ヨロシク」
少し切なかったけど、安心した。
ご飯を済ませ、お風呂も上がる。
「そうだ、レオンちゃん、今日からずっとここ住んでいいよ」
「でも…そんな… 悪いです」
「遠慮禁止！！」
リンが私を覗き込んで言った。
「じゃあレオンちゃんは、Aがいた部屋だな」
ＰＭ１１：２０〜
私は懐かしい布団に潜り込む。
…なにこれ
涙が出てきて… 止まんないよ。
なんで？
「ふぇッ… …レン… ひぐっ」
布団を咥え、泣きじゃくってた情けない私。
生き返るのがこんなに苦しいなんて。
そうだよね。たとえ同じ人であっても
レンが好きなのは零音じゃなくて高城だもんね。
突如、物音と共に、部屋に光が入る。
ドアが開かれ、人がこちらに歩いてくる。
ドアは再び閉まり、部屋は闇に戻る。
私はその人に泣いてたことがバレないようにって。
泣きじゃくった情けない顔は見られたくなくって。
その人は私のベッドに座り、私の頬を撫でた。
「泣いてたの？」「寂しいの？」
優しく囁いた。
「俺が傍にいたげるよ」
私の手を優しく握る手は、変わらない。
最期に握ってくれた時と変わらない、レンの手だった。
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アソパソマソ - いっそのこと小説になったらどうでしょうか？文章上手すぎです！！ (2017年6月10日 10時) (
レス) id: f16cde6fb9 (このIDを非表示/違反報告)
ciel - 久々に来た！やっぱいいわ。笑更新大変だろうけど楽しみにしてますー笑頑張って下さい！！ (2014年8月19日 15時) (レス) id: 2387ee59ac (このIDを非表示/違反報告)
セイゴ - めっちゃつづき気になる！ (2014年2月26日 23時) (レス) id: fd283af571 (このIDを非表示/違反報告)
セイゴ - 更新がんばれえええええええ (2014年2月24日 23時) (レス) id: fd283af571 (このIDを非表示/違反報告)
きえ - やっばー！ 久々に読んだら泣けるーー！ヘタレンさん！才能有りますよ絶対！これからも応援してます！ (2014年2月12日 3時) (レス) id: e0b46d0f43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：へたレン娘 | 作成日時：2013年4月1日 21時
