誰の記憶 ページ18
？side
闇の時間。狼の彼女も、白馬の彼も寝ている時間。
嫌な予感がするのだ。
何か黒い何かが我らに近づく予感。
昔からそうであった。主人の使い魔となってからというものこの予感が体に電流が流れるように駆け巡る。
この間はこの城が奇襲攻撃にあった。今回は何であろうか。何にしても良くないことだ。
すると足音が聞こえた。片目を開けるとそこには見覚えのある顔があった。
我は知っている。此処にいる者には記憶がないこと。彼らにとっては前世の記憶というのだろう。あの日、一回死んでいるから。
紫の彼。主人の愛する仲間。主人が命に代えても守りたかった命の灯火の１つ。
彼のアメジストの瞳は昔のように輝いてはいない。
きっと主人を知らないからだ。愚かな。主人を知らずして生きれるものか。
そう思っても彼らは生きている。主人を忘れてノコノコと生きている。腹立たしい。主人はあんなにもお前たちを愛しているのに。
すると何か争う声が聞こえた。だが紫でない方が一方的に喚いているようだ。
暫く経つと銃声が聞こえた。3回だ。我の友も皆起きてしまった。
主人、大変なことが起きるぞ。
早く我を迎えに来い。
もう一度、あの夜のように。
主人は彼奴を信じるんだろ？
貴方side
目が覚めた。時計を見るとあれから2時間が経ったようだ。
身体がムズムズする。すると耳につけたままだったインカムに反応があった。
gr「兵士に告ぐ！！！戦争に備えよ！！！」
！？！？
どういうことだ、戦争？こんな時にか？
考えるよりも先に部屋を飛び出した。
廊下を走っていると上のダクトからゾムが降りてきた。
zm「A！どういうことや⁉」
『俺にもわかりません！！！ひとまず総統室へ！』
扉を勢い良く開けると既に全員揃っていた。
gr「、、全員揃ったな、急な報告ですまない。今回の戦争はD国とだ。」
rbr「D国って、、今はC国と揉めとるんじゃなかったんか？」
tn「あぁ、現在進行形や。敵国の目的は恐らく我々国を合併すること。俺たちは密かにC国と同盟を結ぼうとしていた。だがその情報が漏れた。」
『先に手を打って我々を味方に回そうとしている、と。』
gr「恐らくな。面倒なことになったゾ。」
tn「内通者がこの城にいる、又は“いた”可能性がある。みんな気をt、」
ピロン
トントンの言葉を遮って通知音がした。
ロボロが持っていたpcからだった。pcを開いた彼の手が止まり、震えだした。
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たるる(プロフ) - ライ@Mallowさん» コメントありがとうございます！！！なんと嬉しい応援のお言葉！嬉しすぎて口元が緩んでしまいました(o^^o)これからも更新していくのでぜひ楽しんでください！ (2021年9月7日 22時) (
レス) id: 6b45a8b4d9 (このIDを非表示/違反報告)
ライ@Mallow - 初コメ失礼します！いつも更新の度に読んでいて、物語が凄く好きです！というかたるるさんの作品は全部好きです！！毎度のように言葉選びがお上手・・！！いつも心にどーんと刺さります(誉め言葉ですよ！)これからも応援します！続き楽しみに待ってます！ (2021年9月7日 15時) (レス) id: 74ae029d2d (このIDを非表示/違反報告)
たるる(プロフ) - のんたんさん» コメントありがとうございます！！！温かい応援の言葉に心が温かくなりました！疲れが一気に吹き飛びました笑楽しんでいただいて嬉しいです(*^^*)続きもお楽しんでくれたら嬉しいです！ (2021年9月3日 18時) (レス) id: 6b45a8b4d9 (このIDを非表示/違反報告)
のんたん(プロフ) - コメント失礼します、時間を忘れて読み込んでしまうぐらいとてもいいお話だと感じました。お話に出てくる名言に心を打たれたり、感動して涙が滝のように出てしまったりと色々と驚かせられて読んでて飽きませんでした^^*図々しいですがお話の続き楽しみにしてます!! (2021年8月29日 4時) (レス) id: 8085edeba9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たるる | 作成日時：2021年8月25日 14時
