相棒 ページ13
貴方side
『先日の件の兵士が第6に移ったそうです。その後は何かトラブルは？』
shp「、、特には。」
そっけなく返した彼だったが僅かに瞳を揺らしたのを見逃さなかった。
(何かトラブルがあったのか、または兵士が第6に移ったことに驚いたのか。)
やっぱり今世のショッピはシッマの隊に行くのかな。前世と同じ姿が見れないのが少し寂しいなんて。
そう思っているとショッピのインカムに連絡が入った。
shp「、、はい、今から向かいます。」
新しい仕事が入ったようだ。
『ではまた1週間後の合同任務で。打ち合わせは近日、時間を見つけて行いましょう。』
彼は控えめに頷くと部屋を出て行った。
『、、またやらかしたんですか。学ばない人ですね。』
私のインカムにも連絡が入った。最近は本当に忙しい。城の中も街も落ち着かない。
(“何か”が動き出すのはいつもこんな空気の時だ。早く対処しなくては。)
『起きてしまってからじゃ、遅いから。』
何処かで先日の噂が聞こえた。
＿がいない
胸騒ぎが、する。
あれから1週間が経とうとしていた。今日の午後からショッピとの合同任務がある。
(打ち合わせも少ししかできなかったからなぁ。早めに仕事切り上げてショッピと連絡を取ろう。)
書類をまとめ上げ一息ついた時インカムに連絡が入った。
『、、珍しい、ひとらんからだ。』
白に光るインカムに手を当てる。
『ひとらん様、どうされましたか？』
hi「あ、Aさん、至急手伝って欲しいことがあるんだけど。」
ひとらんは今走っているようだ。声もどこか焦りが滲み出ている。
「鷹が、飼育小屋から逃げ出したんだ、！」
『、、鷹、ですか？』
その鷹は普段はおとなしく温厚、しかし戦闘になると一変、人に爪を剥くらしい。この城が奇襲攻撃された時も一緒に戦ってくれたそうだ。
(万が一の場合があってはいけない。急いで捕まえなければ。)
『わかりました、俺の方でも探します。ひとらん様はロボロ様に連絡を。』
すると背後で何かが羽ばたくような音と共に影が差した気がした。
窓の方も見るも、何もいない。
(まさか、な。“彼奴”が此処にいるわけない。)
向こうから迫ってくる厚く黒い雲に蒼空は段々と飲み込まれていく。
廊下を走った。
声をかけてくれる兵士に軽く答えながらも足は止めない。
目指すは飼育小屋。
もし羽が落ちているのならば、彼奴かどうかわかるかもしれない。
、
『“私”の、相棒。』
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たるる(プロフ) - ライ@Mallowさん» コメントありがとうございます！！！なんと嬉しい応援のお言葉！嬉しすぎて口元が緩んでしまいました(o^^o)これからも更新していくのでぜひ楽しんでください！ (2021年9月7日 22時) (
レス) id: 6b45a8b4d9 (このIDを非表示/違反報告)
ライ@Mallow - 初コメ失礼します！いつも更新の度に読んでいて、物語が凄く好きです！というかたるるさんの作品は全部好きです！！毎度のように言葉選びがお上手・・！！いつも心にどーんと刺さります(誉め言葉ですよ！)これからも応援します！続き楽しみに待ってます！ (2021年9月7日 15時) (レス) id: 74ae029d2d (このIDを非表示/違反報告)
たるる(プロフ) - のんたんさん» コメントありがとうございます！！！温かい応援の言葉に心が温かくなりました！疲れが一気に吹き飛びました笑楽しんでいただいて嬉しいです(*^^*)続きもお楽しんでくれたら嬉しいです！ (2021年9月3日 18時) (レス) id: 6b45a8b4d9 (このIDを非表示/違反報告)
のんたん(プロフ) - コメント失礼します、時間を忘れて読み込んでしまうぐらいとてもいいお話だと感じました。お話に出てくる名言に心を打たれたり、感動して涙が滝のように出てしまったりと色々と驚かせられて読んでて飽きませんでした^^*図々しいですがお話の続き楽しみにしてます!! (2021年8月29日 4時) (レス) id: 8085edeba9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たるる | 作成日時：2021年8月25日 14時
