【おそ松さん】思い思われふりふられ【BL】

思い7「嘘つき」 ページ8

「みんなしてそんなこと言って……僕はおそ松兄さんが好きなのに。僕はずっとずっとおそ松兄さんだけを愛しているのに」


ボクはやめなかった。

だってこんなの誰も幸せになれない。


それに……


「おそ松兄さん、のどこが……好き、なの」

「どこでもいいだろ……僕が分かっていればそれで、それで良いだろ」


ボクには分からない。

なんでそんなに認めたくないのか。

なんでおそ松兄さんが好きなんて言うのか、理解できない。


「チョロ松兄さんの恋は実るくせに」


ボクの好きな人はボクを見てくれない。

ボクを愛してはくれない。

どれだけ愛しても、ボクを見てはくれない。


「……勝手な事言うなよ。お前だってどうせ、十四松を落としたいだけの癖に」


しょうがないじゃん。


「十四松が失恋すればいいのにって、そう思ってるんだろ」


ボクだって、この感情が汚いことくらい分かってるよ。

分かっているけど、それくらい十四松兄さんが好きでどうしようもないんだ。


「チョロ松兄さんは、一松兄さんと十四松兄さんが付き合ってもいいの？」

「……どうでもいいよ。僕には関係ない」


嘘つき。そうやって強がってるだけ。


本当はすごく嫌なくせにさ。

ふられ8「苦しいよ」→←思い6「違う」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す