【おそ松さん】思い思われふりふられ【BL】

思い5「キス」 ページ6

「どこ行くの？」


おそ松兄さんを引っ張る、チョロ松兄さんにそう聞く。


「え！？いやー別に？」

「映画館だってよ。チョロちゃん本当俺のこと好きなんだから。困っちゃーう」


ふーん。まぁ、どうでもいいか。

二人が上手くいって困るのはボクじゃない。


だけど、おそ松兄さんはそれで良いの？


「トド松？どうした？俺の顔になんか付いてる？」

「……別に。それじゃ、ボクもカラ松兄さんと出掛けてくるから。また後でね」


素っ気なくそう返して、扉に向かおうとする。


「ちょっと待て」


だけど、おそ松兄さんにそれは止められた。腕を掴まれたんだ。その手は強ばっていた。

行くなとはっきり告げていた。


でもその手はすぐに離される。


「何のようだおそ松。オレはこれからトド松とデートなんだ。邪魔をするな」

「いやいや、デートじゃないから」


カラ松兄さん、おそ松兄さんに冷たいなぁ。昨日やっぱ喧嘩してたのかな。

ボクを巻き込まないで欲しい。


「トド松。こいつ、お前のじゃないんだろ」

「？うん、そうだよ」


当然の質問。

だってボクは十四松兄さんが好きなんだから。


「ならさ、俺がもらっちゃってもいいよな」

「え？」

「は？」


おそ松兄さんは、言葉を発すると同時にカラ松兄さんにキスをした。

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