番外編「いい長兄の日」 ページ34
これは、オレがおそ松をふって何ヶ月か経った時の話だ。
オレは、おそ松の時みたいにトド松に愛の言葉を囁いていた。
「トド松、今日もキュー…」
「カラ松〜」
う、おそ松……。
おそ松に呼ばれるのは未だに慣れない。
オレは、おそ松をふったから。
「はぁ…ボク用事あるから。おそ松兄さん、カラ松兄さん早く仲直りしてよ？」
あからさまに避けていたからか、弟たちにはオレたちは喧嘩してる設定だった。
まぁ、おそ松兄さんがそう言って流した可能性もあるがな。
「……何かようか？」
「あーカラ松、俺直球に聞くね？俺お前になんかした？」
「え？」
いや、え？
おそ松がオレに？
「なにも…？」
「はあーあー、良かったー。ってじゃあ何で避けてんだよ」
「なっ…だってオレは」
オレはお前をふった。
…それがなんだと言うんだろう。
おそ松は別にオレの事を好きじゃないと、いつもそう言っていたじゃないか。
気にする必要は、ない、はずだ。
「避けてなんかないぞ。今だってこうやって普通に会話しているだろ？」
そう、普通にな。
「そっか。そうだよな！いやさ〜、チョロ松とかトド松が喧嘩してんの？ってうるさくて」
おそ松も普通だ。
悩んでたのが馬鹿みたいだな。
「カラ松、好きだよ」
そうか、そう……
「かぁ！？」
「なんだよ、カラスみたいな声出して。カラ松も大好きな弟の一人って言っただけだろ」
おとうと、の…。
「あ、あぁ。そういう事か。ふ、オレも愛してるぞおそ松」
何度も言った言葉。
だけどそこに込められた気持ちは違う、はずだ。
「俺も、愛してるよ」
そんな小さな囁きは、聞こえないふりをした。
悲しい話に見えるかもしれないが、オレたちが互いに愛の言葉を言ったのはこれが初めてだった。
そして、互いの言葉に"嬉しい"と感じていた。
だから、これは良い思い出だ。
おそ松は覚えているか分からないけどな。
▽作者▽
あ、お久しぶりです。
11月12日だったので、つい書いてしまいました。
なぜ34日と56日はないんでしょうね←
終わり←あとがき
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柚々樹 - あ、ごめんなさい。別垢でかいてるんですね。気づきませんでした。頑張ってください (2017年11月22日 20時) (
レス) id: c3c5b55407 (このIDを非表示/違反報告)
柚々樹 - 青りんごさん» 完結おめでとうございます！とても、おもしろかったです！…一つ質問なのですが紅松の小説をかいていて作者名違うんですよね？どういう名前でかいてますか？見たいので教えてください、お願いします(*_ _) (2017年11月22日 20時) (レス) id: c3c5b55407 (このIDを非表示/違反報告)
青りんご - 柚々樹さん» 嬉しいコメントありがとうございます！更新頑張ります (2017年10月11日 11時) (レス) id: 536e2278b8 (このIDを非表示/違反報告)
柚々樹 - 頑張ってください(´∀`*)おもしろいです (2017年10月11日 5時) (レス) id: c3c5b55407 (このIDを非表示/違反報告)
青りんご - Kalo(*´∀`)さん» ありがとうございます！そう言っていただけると励みになります。更新頑張ります。 (2017年10月8日 23時) (レス) id: 536e2278b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青りんご | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/5066ad29441/
作成日時：2016年8月22日 14時
