【おそ松さん】思い思われふりふられ【BL】

思い28「良心」 ページ29

あぁ、嫌だ。

壊れたくない。


「チョロ松兄さん！どうしたらいいか分かんないなら、おれが教えるから！おれが今度はずっと、兄さんの隣にいるから！！」

「一松……」


こんなに頑張ってる一松見るとさぁ。

良心ってやつがクソみたいに、引けって言うんだよ。


「今度はぼくがチョロ松兄さんを見つけるから！！」


汚い心はチョロ松を引っ張れって、連れだせって泣き叫んでる。


「チョロ松兄さん、ぼくはチョロ松兄さんとずっと一緒にいたい」

「！！……おそ松兄さ…」

「俺に聞くなよ、俺に言わせんな」


あーあ、俺まじで嫌なやつ。


「一松といたいなら好きにしろよ」


良心とか無ければ良かったのにな。

けど、ここで俺が持ってったら駄目だよな。


「ありがとう、おそ松兄さん」

「はぁ」


ほっとしたようにため息を零す一松。

弟たちはみんな頑張ってんのに、兄ちゃんたちは何やってんだろうな。


俺もカラ松のとこ、行かなきゃいけないのかな。


いや、だな…。


「おそ松兄さん……その、チョロ松兄さんと」

「あーいいよいいよ。二人でゆっくりしろよ、ちくしょー。俺は俺でまだ用事あるからよ」


適当に手を振りながら、その場を離れる。


「どこ行く気？」

「んー邪魔しに？」

「嘘つけ…頑張ってね」

「うっせ」

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