【おそ松さん】思い思われふりふられ【BL】

思い25「恐い」 ページ26

「はぁ…」


息を吸う音が聞こえた。


「……っ！いい加減するのはそっちだろ！！」


へ？


「なんで勝手に諦めんだよ！おれは確かに気持ち悪いって言ったよ、言っちゃった。なんで言っちゃったのおれ…もう死にたいよ」


ええ！？

なんでって僕が聞きたい！

あと、途中からネガティブになるのやめて一松！


「死にたいけど…まだ、死ねないんだよ」

「一松……」

「おれには好きな人がいるから、そいつはいつもこんなクズみたいなおれを見つけてくれて、気遣ってくれて。少し強引な所もあるけど、それも気持ちくて」


いやいやいや、最後おかしくない！？

気持ちいいってなに！？


ちょっと待て。つっこむ所じゃないのは分かってる。

だけどつっこみたくなるよ、これ。


「チョロ松兄さん」

「…なんだよ」

「好き」


……っ


「好きだよ」


一松……


「好きなんだよ」


「「ずっと前から好きだった」」

「…あ」


前みたいに、思わず出るんだ。

この口は素直で単純で軽い。


本当嫌気がさすほどに。


「僕だって、お前が好きだったよ」


だけど、どうしようもなく。

救いようのないほどに。


「どうしたらいいんだよ」


僕は臆病だ。

僕は、一松の手を取るのが酷く恐い。


▽作者▽

最近自分の小説読んでニヤニヤする作者です。

CPの中で年中松が一番好きです。
平和な世界で(この世界平和のへの字も無いけど)

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