【おそ松さん】思い思われふりふられ【BL】

ふられ21「迎え」 ページ22

やっぱり？

トド松はオレが見つける事を分かっていた？

というかわざとはぐれたのか？


「カラ松兄さんは本当どうしようもないよね」


少し、悲しそうな顔をする。

なぜそんなに寂しそうなんだ。


「……一松兄さんは見つかったの？」

「いや、まだだと思う。そっちはおそ松兄さんとチョロ松が探している」


そういうと今度は驚いた顔になった。


「おそ松兄さんとチョロ松兄さんが…？え、なら十四松兄さんは」


あぁ、そういう事か。

トド松は十四松に見つけて欲しかったんだな。


……オレなんかじゃなく。


「十四松兄さん、ボクとの約束守ってくれたんだ。良かった…」


…オレは最低だ。


トド松はこんなに純粋に十四松を愛しているのに、オレは何をしているんだろう。

全てを見ないふりして、好きな人を傷付けて、だけど落ち着かないからと代わりを作って。


最初から、間違っていたのはオレだったんだ。

恐くなって逃げたのはオレだった。


「トド松！見っけた！！」

「十四松兄さん！！」


笑い合うトド松と十四松。

この場所にオレは要らない。


オレは向こうに行かないと。


昔オレが傷付けた


寂しがり屋で

意地っ張りで

愛おしい


あいつを迎えに行かないと。

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