標的176:圧倒 ページ9
最早両腕を失ったモスカへゆっくりと振り向き、そして静かに睨む。
ツ「おい、デクの棒」
そして、ボッと手から炎が上がり、
ツ「お前の相手はオレだ」
ドウッと鈍い音が響いて、千切られたモスカの片腕が爆発した。
夜の闇の中、爆発の炎を背景に澄んだ夕焼けのような橙に光るツナの眼が、ボロボロのモスカのレーダーに映る。
既に半壊している頭部から、ジジ、と音が小さく鳴った。
『OGGETTO PERICOLOSO』
ーーーー『危険な物体を発見』
『CAMBIO BERSAGLIO』
ーーーー『標的を変更』
ーーーー『殲滅せよ』
ドシュシュッ
モスカから放たれた砲撃は、僅かにも逸れることなく、全弾ツナへと向けられた。
散乱させられていた砲弾の合計数は決して少なくない量ではあるが、炎の推進力があるツナにとって交わすのは容易いことだ。
続けて放たれたレーザーも、直ぐ様察知し、炎の推進力で横に飛び、スレスレで交わした。
ツ「…」 ボッ
空中の方が動きやすいと感じたのか、グローブに炎を灯し、爆発し続ける地上から空へと移動した。
その時。
ツ「！！」
突如としてツナの身体をモスカの巨大な影が覆う。
それを見た獄寺が叫ぶが、ツナは至って冷静であった。
焦ることなく、レーザーを放とうと輝き始めた砲口に、強烈な拳を打ち込む。
一撃で壊された砲口から黒煙を上げたモスカが地面に叩きつけられるまで僅か2秒。
獄寺達の心配を跳ね除け、その予想を上回っていくツナ。
モスカとの力の差は、明らかだった。
だからこそ。
レ「ボ…ボス！！
…！？」
貴「…」
無言で、只でさえ目つきが悪く細い目を、Aは更に細めてモスカとツナの戦いを睨む。
先行きを不安に感じたレヴィが問いかけた、その先。
この状況においても、XANXUSが尚不敵な笑みを崩さない訳が、Aには分からないままだった。
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さらち(プロフ) - れもんぐらすさん» 返信ありがとうございます…！それでも大丈夫です…！お待ちしてます(｡>ㅿ<｡) (2022年8月5日 23時) (
レス) id: 595843cf2a (このIDを非表示/違反報告)
れもんぐらす(プロフ) - さらちさん» コメントありがとうございます。こちら、何年も前に始めた作品故に、今となっては稚拙な所(というか恥ずかしい所)も多く…(^-^; それでももし需要があるのでしたら、色々と大幅なリニューアル、変更箇所があるかもしれませんが、良いでしょうか…？ (2022年7月25日 10時) (レス) id: c8d1ae373e (このIDを非表示/違反報告)
さらち(プロフ) - こちらもう更新はされないのでしょうか…？(´TωT｀) (2022年7月23日 3時) (レス) @page22 id: 595843cf2a (このIDを非表示/違反報告)
あんみっちゃん＠れもん(プロフ) - 白の狼さん» お返事遅くなりすみません、コメントありがとうございます！ オチアンケ、承りました！ とても、とても嬉しいです…！中々まとまりませんが、少しずつまた書いていきますので、よろしくお願いいたします！ (2020年1月22日 0時) (レス) id: 0243127d88 (このIDを非表示/違反報告)
白の狼(プロフ) - 面白いです！続き待ってます！オチはベルがいいです！ (2019年1月11日 15時) (レス) id: 35790cd4c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんみっちゃん@れもん | 作成日時：2016年8月8日 10時
