標的178:巧妙なる罠の末路 ページ11
皆一斉に表情を変えた。
一番近い場所に居たツナに至っては、ほんの一瞬だけ、目の焦点がずれ、その黒い瞳が澱んでしまっていた。
シュウウウゥ……
ツ「え…… こ…この人…9代目…！？」
動揺したせいか、額の炎が尽きるように消える。
目の前で地に倒れ伏しているのは、写真の中でしか見たことのない、ボンゴレ9代目その人だ。
だがイタリア本土にいるはずの彼がどうしてここにいるのか。
色々な疑問が混ざり合い、もうツナの頭の中はぐちゃぐちゃだった。
ツナだけでなく皆が状況を理解出来ない中、Aもまた、動揺していた。
顔が、いつになく強張っている。
貴「(何故、あの人が…！)」
彼からの指示で、Aは並盛の地に降り立った。
普段は緊急事態、もしくは一定以上の信頼のおける相手からでなくては、頼まれごとなど素直に引き受けたりしないA。そのAが聞き入れたということは、彼ーー9代目が彼女からある程度の信頼を得ていたことを意味する。
驚きこそしたものの、ここで無意味に取り乱す程彼女は子供ではない。
頭の中にはびこる靄を必死に振り払い、元凶であろう奴を睨み付ける。
その視線に気づいた相手も、Aの方に眼を向けた。
紅と蒼の瞳が交錯する。
僅か数秒であったはずの睨み合いは、Aにとって数分、数十分にも感じられた。
そのほんの数秒の後、相手は挑発的な笑みを見せる。
相手の上がった口角とは対照的に、Aの口角は下がり、への字に曲がった。
リ「おい、しっかりしろ！」
突然響いた高い声に、Aは一気に意識を引き戻される。見ると、いつの間にやら移動したリボーンが、救急箱片手に9代目の具合を確かめているところだった。
リ「ちっ…モスカの構造…、前に一度だけ見たことがある。
9代目は…ゴーラ・モスカの動力源にされてたみてーだな」
獄「！動力源！？」
バ「そんな！」
ツ「ど…どーして！？」
ザ「どーしてじゃねーだろ！」
ツ「！？」
ザ「てめーが9代目を手に掛けたんだぞ」
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さらち(プロフ) - れもんぐらすさん» 返信ありがとうございます…！それでも大丈夫です…！お待ちしてます(｡>ㅿ<｡) (2022年8月5日 23時) (
レス) id: 595843cf2a (このIDを非表示/違反報告)
れもんぐらす(プロフ) - さらちさん» コメントありがとうございます。こちら、何年も前に始めた作品故に、今となっては稚拙な所(というか恥ずかしい所)も多く…(^-^; それでももし需要があるのでしたら、色々と大幅なリニューアル、変更箇所があるかもしれませんが、良いでしょうか…？ (2022年7月25日 10時) (レス) id: c8d1ae373e (このIDを非表示/違反報告)
さらち(プロフ) - こちらもう更新はされないのでしょうか…？(´TωT｀) (2022年7月23日 3時) (レス) @page22 id: 595843cf2a (このIDを非表示/違反報告)
あんみっちゃん＠れもん(プロフ) - 白の狼さん» お返事遅くなりすみません、コメントありがとうございます！ オチアンケ、承りました！ とても、とても嬉しいです…！中々まとまりませんが、少しずつまた書いていきますので、よろしくお願いいたします！ (2020年1月22日 0時) (レス) id: 0243127d88 (このIDを非表示/違反報告)
白の狼(プロフ) - 面白いです！続き待ってます！オチはベルがいいです！ (2019年1月11日 15時) (レス) id: 35790cd4c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんみっちゃん@れもん | 作成日時：2016年8月8日 10時
