あの日 中編 ページ8
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目が覚めたら知らない世界で、不安に苛まれていた中、私は出会ったの。
今で言う『グレート・セブン』の彼らに。
異世界から来て、しかも、何故か膨大な量の魔力を持っている私に興味を持ったんでしょうね。
彼らと話しているうちに、すっかり打ち解けて、
いつの間にかこの世界にも慣れたわ。
ただ……当時、『霧の魔物』っていうのがいてね。
そいつらは名前の通り『霧』で出来ていて、魔力量の多い者ばかりを狙ってた。
まあ、ここまでくればもうお察しよね。
そう、私も例に漏れず、襲われた。
そして、魔物の霧が、私の体に入ってしまったの。
…………魔物の霧を体に取り込まれた者は、
髪の毛が霧のように白くなって、
人間としての理性を失って、
最終的には魔物になってしまうそうよ。
私みたいに魔力量の多い人が魔物化すると、世界の崩壊が起きるかもしれない、とも言われてたわ。
怖くて怖くて仕方なかった私は、彼らに頼った。
当時から偉大な魔法士と呼ばれていた彼らなら、きっと何とかしてくれるって思って。
……そして彼らは、私にこう言ったの。
『時間停止の魔法をかけてもいいか』と。
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深生(プロフ) - ブラックキャット0626号さん» コメントありがとうございます! 返信遅れてしまいすみません。もう少し更新頻度を上げられるよう頑張ります! (2020年9月30日 17時) (レス) id: d7b08b859c (このIDを非表示/違反報告)
ブラックキャット0626号(プロフ) - めっちゃ好きです!更新楽しみにしてます! (2020年9月18日 7時) (レス) id: ff248e6ddb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:深生 | 作成日時:2020年9月1日 0時