おとぎ話で終わらせない (ページ11)

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ゴーストマリッジ後編ページ11

色々とすっ飛ばします。ご了承ください

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「そもそもその『イデア様』は、

アンタと結婚するのに乗り気なのかしら?

私には嫌がってるようにしか見えないけど」

Aの言う通り、イデアは本気でイライザとの結婚を拒絶している。

しかし、イライザはAの言葉を否定した。

「そんな事ないわ! 今は少し照れてるだけよ」

「あー照れてるとかそういうのじゃなくて。

ちゃんと『イデア様』の口から、

『イライザと結婚したい』って言質とったのかってことよ……

ま、アンタのことだから、どうせ強引に連れてきて、

逃げようとしたからお得意のビンタかましたんでしょ」

Aは呆れ顔で言った。

そして、こう続ける。

「逃げ出すなんて、嫌がってる証拠よ。

私、双方の合意の上での結婚じゃないと祝う気ないから」

結婚式まで、あと3時間。

Aは、イライザとイデアを無視して、食堂を出ていった。

＊

「みんな聞いてちょうだい!

私は、本当の運命の人……

チャビーと、結婚します!!」

パチパチパチパチ。

食堂にゴーストたちの拍手が響き、

学園生たちは安堵の声を漏らしていた。

そんな中。

「はぁ……イライザったら、人騒がせな子ね。

でも良かったじゃない。500年待ち望んだ結婚が、ようやくできるなんて。

…………イライザ、結婚おめでとう」

タイミングを見て食堂に入っていたAが、イライザに声をかける。

その表情は、3時間前とは違いとても優しい。

「ありがとう! A様!!

A様のおかげで本当の愛に気付くことができたの。

本当にありがとう!

来年は元気なベイビーを見せに来るから

楽しみにしててねっ!」

「……えぇ、いつまでも待ってるわ」
「「「二度と来んなーーーーー!!!!」」」

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また1人、彼女の友人が消えてしまった。

さよなら、さよなら。

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