贄 ページ40
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前に出会った時より感情的、というか笑うようになったよな、フリスクって。
幸せそうで何よりだ。
『…あ゙ー、ハイハイ、分かったから。…ん、おやすみ、フリスク。』
「…!!おやすみ、傭兵さん!」
おでこへキスすると満足そうにニコニコしながら部屋へ戻って行ったフリスク。やっぱ子供って単純だよなあ、本当に。
『……、あー、パピルス、少し屈んでくれ。』
「…にぇ?こ、こうかッ?」
『ん、…あー、恥ずかしいからさっさと部屋戻って寝ろよ。おやすみ、pap…、』
どうしてもにやけてしまいそうで急いで口元を抑え、おでこを抑えたままぽかんとしているパピルスとサンズを置いてサンズの部屋に入った。
✻ A〜!おやすみのキスは〜?
✻ ないに決まってんだろ、馬鹿かお前。
✻ えー、でもこの前所長が親愛の印って言ってたぞ??
✻ …、はー、はいはい、おやすみおやすみ。
✻ んもー!撫でるんじゃないのー!!
『………。』
あいつには、してやれなかったな。
埃っぽいベッドに身を任せぼふんと音を立てて瞼を閉じる。
夢のまた夢、だった。
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良くも悪くも無い目覚めだった。何時になく深く眠っており、いつも見る悪夢は襲っては来なかった。
『…ん゙…、』
背筋をぴんと伸ばしてからサンズの部屋を出る。
「おっ、おはようさん。あの二人まだ起きてないんだ、起こしてきてくれるか?」
『おー、分かった。』
サンズは自分よりも早く起きてもう朝食の準備をしていた。パンのいい匂いがする。
パピルスの部屋に入ると、豪快な鼾が聞こえた。うっさ、と耳を抑えながらベッドを見るとパピルスとフリスク2人とも揃って鼾をかいている。
『…、おーい、起きろオマエら、朝飯食いそびれるぞー…。』
パシパシとフリスクの腹を叩いても起きる様子はない。逆に、未だ夢の中のフリスクはその衝撃に驚いたのか反撃をしてきた。というのも簡単なパンチで、自分の手に当たった。
『………。』
背中に物凄い寒気が走った。たったそれだけで、ものすごく怖くなった。
『……フリスク、起きろ、はやく、』
どうしても、この状況から逃げたかった。震える声で奴の名前を呼んだ。
✻ フリスクがパピルスとアンダインの友達になったり、あるいは殺したり、そこら辺に彷徨いているモンスターを逃がしたり、殺したり。
次は、誰なんだ?
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はしばみの揚げ物(プロフ) - お騒がせしました、作品シリーズ一覧から飛びますと下書きページに飛んでしまうのでしっかりと下から飛んでくださいな皆様(* 'ᵕ' ) (2021年10月30日 8時) (レス) id: f8654c08a0 (このIDを非表示/違反報告)
はしばみの揚げ物(プロフ) - 真面目な話、割とバグらせちゃったから下のこの小説の続編を見るは押さないでね!バグって(自分の頭が)下書き&パスワードつけたまんまで忘れちゃった☆ URL貼っておくのでそちらから飛んでください…!お手数かけます!!アホ抜かしてすいませんしたぁ!!!!!! (2021年10月30日 0時) (レス) id: f8654c08a0 (このIDを非表示/違反報告)
モブくん_通行人A(プロフ) - アッアッアッ無理ッッ好きッッッ (2021年10月29日 23時) (レス) @page50 id: f25d375883 (このIDを非表示/違反報告)
さき - いやぁ・・・!なんか、もうっ、すごいです!応援してます! (2021年10月29日 22時) (レス) @page50 id: d336e73bb4 (このIDを非表示/違反報告)
はしばみの揚げ物(プロフ) - モブくん_通行人Aさん» ありがとう、好ッッッ……(((( (2021年10月28日 6時) (レス) id: f8654c08a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:胃酸先生。 | 作成日時:2021年9月29日 16時