贖罪 ページ38
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パピルスから貸してもらった服は黒の上下の服だった。しかし上は半袖で、ズボンも丈が少し短い。
『…履けるかな。』
鏡越しに自分の腰と比べてみると若干小さい。ピチピチならまだマシだが、破けたりしたら終わりだからな。
『…今度服でも買いに行こうか。』
顎を抑え、パピルスの服と俺の服を見比べながらそう言った。
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『おー、風呂上がったぞ〜。』
自分の髪の長さと比べると小さいタオルで髪の毛を拭きながらリビングに出た。
「お、サイズピッタリみたいだな。」
『あぁ、腰が細くて履けないと思ったけれど、案外履けたもんだな。』
いや、少し
「ん、そうかい。ミルクでも出そうか?」
『あぁ、じゃあ頼むよ。』
そう言うとキッチンの方へと歩き出したサンズ。扉がバタンと閉められたあと、慣れない格好をした自分に視線を向けた。半袖なんて着る機会もなく、その腕は何ヶ所、だなんて数え切れない傷跡があった。まあ古傷だけど。
『………。』
でも、この跡を消してはいけない。きっとこのままずっと、残し続けておかなければならない。
それが俺に出来る事だから。
「あいよ、ホットミルク持ってきたぜ。」
『あぁ、ありがとう。』
サンズはコップを俺の目の前に置いた。サンズは飲まないらしく、何も持ってこないまま俺の横に座った。
「さてと、あー、確か
『…あー、そうだな。』
ずず、と熱いミルクを飲みながらそう言った。確か記憶は掠れてんだよな。でもこの世界が
何かと謎が多いな、こいつは。
「じゃ、次はオイラ…というか、オイラが知っているこの世界のことを言うぜ。」
『…まあ、マトモじゃないってことは分かってるさ。頭がおかしい連中に監視されながら生きていくなんて考えてたらこっちまで頭がおかしくなりそうだ。』
全くその通りだ、とサンズは頷いた。
「…でな、ひとつ疑問があるんだよ。俺は今まで何度もこの世界を繰り返してきていた。フリスクがパピルスとアンダインの友達になったり、あるいは殺したり、そこら辺に彷徨いているモンスターを逃がしたり、殺したり。
記憶を消されてまたベッドから起きる人生で俺は、諦めかけていた。」
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はしばみの揚げ物(プロフ) - お騒がせしました、作品シリーズ一覧から飛びますと下書きページに飛んでしまうのでしっかりと下から飛んでくださいな皆様(* 'ᵕ' ) (2021年10月30日 8時) (レス) id: f8654c08a0 (このIDを非表示/違反報告)
はしばみの揚げ物(プロフ) - 真面目な話、割とバグらせちゃったから下のこの小説の続編を見るは押さないでね!バグって(自分の頭が)下書き&パスワードつけたまんまで忘れちゃった☆ URL貼っておくのでそちらから飛んでください…!お手数かけます!!アホ抜かしてすいませんしたぁ!!!!!! (2021年10月30日 0時) (レス) id: f8654c08a0 (このIDを非表示/違反報告)
モブくん_通行人A(プロフ) - アッアッアッ無理ッッ好きッッッ (2021年10月29日 23時) (レス) @page50 id: f25d375883 (このIDを非表示/違反報告)
さき - いやぁ・・・!なんか、もうっ、すごいです!応援してます! (2021年10月29日 22時) (レス) @page50 id: d336e73bb4 (このIDを非表示/違反報告)
はしばみの揚げ物(プロフ) - モブくん_通行人Aさん» ありがとう、好ッッッ……(((( (2021年10月28日 6時) (レス) id: f8654c08a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:胃酸先生。 | 作成日時:2021年9月29日 16時