狼煙。【Undertale】

セーブ ページ29

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ややあって、外はオレンジ色に色付いてきて、晩御飯の準備をしなければと部屋を出る。

『…？？何してんだ？オマエ。』

「あ、傭兵さん。パピルスが帰ってくる前にサンズを起こして料理を始めたいんだけど…、起きてくれなくて。」

『…それでサンズの頭をペちペち叩いてると？』

「うん、いい音鳴るか…あ、サンズ…」

がばりと起き上がったサンズは異様で、フリスクの肩を掴んだ。

『…サンズ？』

「サ、サンズ…、ごめんね、ちょっとしたおふざけ…っいﾞ、」

『！！』


＿フリスクの肩を掴んだ手はそのまま体重をかけてフリスクを押し倒した。とてつもない悪寒と嫌な予感がする。

『サンズ！』

「う、嘘…、いやっ、ごめん、サンズ！本当におふざけのつもりだったんだ！ほんとうにごめん！」

『＿＿！！』

見えにくかったけれど、サンズの左目はあの時のように青く、炎のように燃えていた。

『サンズ！！』

急いで階段を下りる。

✻ フリスクの足は地面には着いておらず、何本もの骨のようなものがフリスクの体を貫通している。貫通部分からは延々と血が流れており、フリスクは目を開けたまま死んでいた。

だめだ、だめだ、だめだ。

くそ、

サンズが何本もの骨をフリスクに向ける。

✻ フリスクの足は地面には着いておらず、何本もの骨のようなものがフリスクの体を貫通している。貫通部分からは延々と血が流れており、フリスクは目を開けたまま死んでいた。

助けないと

『やめろッ！！』

サンズが左手を振り下ろすと同時に、骨も同時にフリスク目掛けて飛んでいく。その情景が、スローで見えた。



✻ Aはさ、良い奴すぎるんだよ。




びちゃ、という水が跳ねるような音と、内臓が捻り潰されるような鈍い音が響いた。

『…うﾞ、…』

「＿＿＿、よう、傭兵さん！！」

『こほ、こぷっ…うﾞ、』


＿＿サンズの骨は、自分の腹を貫通していた。


「……、……、………あ？」

サンズの左目は徐々に元の色に戻っていく。自分の服が黒でよかったなと思えてきた。

『…フリスク、サンズ、大丈夫か…？』

「大丈夫だよ！で、でも、傭兵さんが…！」

『……あー、なんて言えばいいかわかんねえけど、大丈夫だ。』

「…な、んで…お前…、腹に骨なんか…、」

『自分の骨でも飛び出してきたかな、はは。』

一言一言喋る度に、肺と貫かれたところが痛む。









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