石 ページ26
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「ふーん、変なのー…、まあいいや!兄ちゃん新顔みたいだしな!この街案内してやるよ!」
『お、おう、それはありがたいことだが…。』
なんというか、こういう子供は危なっかしいんだよな。やんちゃで元気な分、突然大怪我とか色々あるからな。
「あだっ、」
『……早速だな、大丈夫か。』
「へへっ、平気平気!いつもの事だって!」
『そうか、見たところ怪我は…無さそうだな。』
顔から転んだキッドの顔に着いた雪を払いそう言う。オマエは本当の兄ちゃんみたいだな!と言われ、そんなんじゃないよと返した。
『まあ、危なっかしいことには変わりないんだ。手を繋いでおくか?』
「オレ、そんな子供じゃねーんだけど…、むう、まあいいや!」
『ん、…!!』
パシ、と前方から飛んできた何かを掴む。それは石だった。
『キッド、後ろに居ろよ。』
「え、あ、うん…。」
『………。』
石を投げられたのは気が生い茂っている方向、明らか自分の姿が見えないように投げやがった。
しかも狙いはキッド。こりゃ明確にいじめられてんな、こいつ。
『キッド、オマエなんかいじめられてるとかないか?』
「えっ?無いぜ!無い無い!みんな楽しく遊んでくれるぜ?」
『………。』
「…本当に、何も無いぞ?」
『……、ならいいが、嫌な事があれば直ぐに俺に言ってくれ。友達とか、親のことだっていいからな。』
そう言うと、うん…?と首を傾げながら返事をしたキッド。まだこいつは純粋な奴だ、可哀想に。
『…とりあえず、今は安全そうに街を案内することは難しそうだ。また今度一緒に遊ぼうか。』
「えー!また今度絶対遊ぶからな?約束だぞ!」
『…、あぁ、約束だ。』
またねー!と手を振るキッドに手を振り返し、さよならと言う。"また"なんて、来るのかすら分からないらから。
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家へ帰ってくるとアンダインは帰ってしまったようで、家にはいなかった。
『…サンズ。』
「おっ、傭兵さん、おかえり。」
『……、フリスク、すまない。サンズと話があるんだ。席を外してもらっていいか?』
「えー…いいけど、僕も聞いちゃダメなの?」
『…すまない、真剣な話なんだ。』
そう言うと渋々席を外し、パピルスの部屋へ行ったフリスク。
『…全て、お前に話そうと思った。俺が何者なのか、全てを。』
「……!」
『……だからお前も、話してくれ。何を知っているのか。』
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はしばみの揚げ物(プロフ) - お騒がせしました、作品シリーズ一覧から飛びますと下書きページに飛んでしまうのでしっかりと下から飛んでくださいな皆様(* 'ᵕ' ) (2021年10月30日 8時) (レス) id: f8654c08a0 (このIDを非表示/違反報告)
はしばみの揚げ物(プロフ) - 真面目な話、割とバグらせちゃったから下のこの小説の続編を見るは押さないでね!バグって(自分の頭が)下書き&パスワードつけたまんまで忘れちゃった☆ URL貼っておくのでそちらから飛んでください…!お手数かけます!!アホ抜かしてすいませんしたぁ!!!!!! (2021年10月30日 0時) (レス) id: f8654c08a0 (このIDを非表示/違反報告)
モブくん_通行人A(プロフ) - アッアッアッ無理ッッ好きッッッ (2021年10月29日 23時) (レス) @page50 id: f25d375883 (このIDを非表示/違反報告)
さき - いやぁ・・・!なんか、もうっ、すごいです!応援してます! (2021年10月29日 22時) (レス) @page50 id: d336e73bb4 (このIDを非表示/違反報告)
はしばみの揚げ物(プロフ) - モブくん_通行人Aさん» ありがとう、好ッッッ……(((( (2021年10月28日 6時) (レス) id: f8654c08a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:胃酸先生。 | 作成日時:2021年9月29日 16時