価値 ページ19
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「そのとーり!!ボクはメタトンEX!フフ、うっとりするぐらいこのボディが美しいだろう?」
なんというか、まあ、以前のメタトン要素は腕の部分だけとなってしまってる。まぁ…イケメンと言ったらイケメン…なんだろうか?
こいつがシンデレラの格好してたって思うとクソおもろいがな。
『…ふふ、なんだ、オマエ。ふは、』
なんだかおかしくなって笑ってしまう。何となくこいつの内心を察してしまったような気がする。俺を元気づけようとしてくれてんだな、こいつ。
『あー、なんだ、まぁ…ありがとさん。少しだけ元気でたよ。』
先程パピルスにしたように肩をポンポンと叩くとまぁね!と言うようにふふんと鼻を鳴らした。
『じゃあ、俺寝るからな。静かにしておいてくれよ?』
「それぐらい出来なくちゃエンターテイナーは務まらないよー!」
鼻を高くしたメタトンの声を最後に、俺は眠りについた。
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ひどく真っ暗な空間にいた。
手を伸ばしても、何かにぶつかるわけでもない。
✻ ひどいわ…、…ゆだんしたスキをつくなんて…。アハ…アハハハ!あなたも、みんなとちっともかわらなかった…!ハ…ハハ…。
『…トリィ?トリィ!』
後ろからそう聞こえ、振り返ると脇腹に大きな傷を持ったトリィが跪いていた。シュウゥ、という音と共にどんどんと遺灰のようにボロボロとトリィの形が消えていく。
『な、はぁ…?』
✻ ニンゲンよ、きさまをにがしてやるぞ!
『…!パピルス…!』
✻いまならみのがしてやってもよいといっているのだ!
『っやめろ、』
✻ これは…ちょっとよそうがいだった…、
✻_おぼえておく かちはない。
首を斬られ、ゴトンと地面にパピルスの頭が落ちた。やけに簡単に、血も出ていない。
けれど、ひどくショッキングなものだった。
『ぅ゙、…っやめろ!!』
✻ で…でも…きさまのことはしんじてるよッ!きさまはもっとりっぱなひとになれる!じぶんではそうおもってなくても!オレさまが…ほしょうするよ…。
『くそ、くそが、こんな…ッ』
パピルスの体も頭も砂のように溶けていった。地面に残っていたのは奴の赤いスカーフだけ。
✻ …、いや…、…まだだ!こんなところで…しんでたまるか…!
『…アンダイン。』
✻ しんでたまるか!しんでたまるかッ!!しんで…たまるかぁッ!
アンダインの体が、どんどんと溶けていく。顔はみるみる面影がなくなって、瞳孔もない。白目を剥いている。
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はしばみの揚げ物(プロフ) - お騒がせしました、作品シリーズ一覧から飛びますと下書きページに飛んでしまうのでしっかりと下から飛んでくださいな皆様(* 'ᵕ' ) (2021年10月30日 8時) (レス) id: f8654c08a0 (このIDを非表示/違反報告)
はしばみの揚げ物(プロフ) - 真面目な話、割とバグらせちゃったから下のこの小説の続編を見るは押さないでね!バグって(自分の頭が)下書き&パスワードつけたまんまで忘れちゃった☆ URL貼っておくのでそちらから飛んでください…!お手数かけます!!アホ抜かしてすいませんしたぁ!!!!!! (2021年10月30日 0時) (レス) id: f8654c08a0 (このIDを非表示/違反報告)
モブくん_通行人A(プロフ) - アッアッアッ無理ッッ好きッッッ (2021年10月29日 23時) (レス) @page50 id: f25d375883 (このIDを非表示/違反報告)
さき - いやぁ・・・!なんか、もうっ、すごいです!応援してます! (2021年10月29日 22時) (レス) @page50 id: d336e73bb4 (このIDを非表示/違反報告)
はしばみの揚げ物(プロフ) - モブくん_通行人Aさん» ありがとう、好ッッッ……(((( (2021年10月28日 6時) (レス) id: f8654c08a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:胃酸先生。 | 作成日時:2021年9月29日 16時