兄弟 ページ18
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『…オマエいつまでここに居るんだ。』
「え?だってココがボクのおうちだから?」
『……なら自分の部屋にでもどうぞ。知らんやつと一緒にいるだけで気が散る。はよ出てけ。』
そう言うとあーん、ダーリン連れないっ!と裏声で喋るロボット。まるで人間みたいだな、こいつ。
『はぁ…、あー、オマエ、名前は。』
「おぉっと!やっとこのエンターテイナーの名を聞くようになったね?」
『……、で、名前は。』
「ボクはメタトンさ!最高のエンターテイナー!」
おう、そうだなと適当に返す。名前は把握したし寝よう、うん。
「あーん、もう寝ちゃうのダーリン?」
『あー、まぁ。一応病み上がりだし、な。』
ベッドに横になると、ぽすんと膨らんだ枕が頭の重みで潰れる音がした。はーっと息を吐き電気が少し眩しい天井を見た。
✻ A、元気してるか?
あぁ、元気だよ、とても。
✻ お前はなんでも出来ていーよなー、ちゃんと努力してるってことは分かるけどさ〜、俺も頑張ったらAみたいになれるかな?
俺なんかを真似しない方がいいさ。
✻ 俺らさ、見た目真反対だよな〜!お前は赤髪に黒目、俺は黒髪に赤い目だからな〜。よく隊長にも兄弟みたいだなって言われるよな!
じゃあろくでもない弟になるな、俺は。
✻俺はやらなきゃいけないんだ。お願いだから止めないで、A。
なら行かないでくれよ。お願いだから行かないで。
『…くそが。』
そう言いながら瞼を閉じる。
相棒なんて、親友なんて、それっぽっちなんだ。
結局はほつれて消えてなくなる。
「…ダーリン!ボクの背中のスイッチ、押してごらん。」
『…は?一体何を…。』
「いいからいいから!早くー!」
俺に背中を向け、そう言ったメタトン。そこには赤色のスイッチがあり、カチッと無機質な音を鳴らして逆の方へと向いた。
『…で、これで何か…、…!?』
ぼわん、という音と共にメタトンの周りに白い煙がもわもわもわ、と立ち上る。
「OHHHH.YESSS!」
夜中なのにも関わらず大声を出してそう言ったメタトン。しかし煙から見えた影は明らかメタトンの姿ではなかった。
明らか人型、俺より少し身長が高いぐらいのメタトン?が煙の中から姿を現せた。しかし予想の180度逆の姿。全体的に黒とピンクのイメージが強く、お腹あたりの部分にハートが描かれている。
『…は、メタトンか?』
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はしばみの揚げ物(プロフ) - お騒がせしました、作品シリーズ一覧から飛びますと下書きページに飛んでしまうのでしっかりと下から飛んでくださいな皆様(* 'ᵕ' ) (2021年10月30日 8時) (レス) id: f8654c08a0 (このIDを非表示/違反報告)
はしばみの揚げ物(プロフ) - 真面目な話、割とバグらせちゃったから下のこの小説の続編を見るは押さないでね!バグって(自分の頭が)下書き&パスワードつけたまんまで忘れちゃった☆ URL貼っておくのでそちらから飛んでください…!お手数かけます!!アホ抜かしてすいませんしたぁ!!!!!! (2021年10月30日 0時) (レス) id: f8654c08a0 (このIDを非表示/違反報告)
モブくん_通行人A(プロフ) - アッアッアッ無理ッッ好きッッッ (2021年10月29日 23時) (レス) @page50 id: f25d375883 (このIDを非表示/違反報告)
さき - いやぁ・・・!なんか、もうっ、すごいです!応援してます! (2021年10月29日 22時) (レス) @page50 id: d336e73bb4 (このIDを非表示/違反報告)
はしばみの揚げ物(プロフ) - モブくん_通行人Aさん» ありがとう、好ッッッ……(((( (2021年10月28日 6時) (レス) id: f8654c08a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:胃酸先生。 | 作成日時:2021年9月29日 16時