story34 ページ35
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「エグゼクティブホテルみたいな所に行ける？」
「スイート？」
『1周回って独房とかだったら笑えますけどね。』
「っていうかお前ら3人何で起きてるんだ？夜だぞお前！」
そう言うとガガゴゴゴッゴガと鼾をかき出す6番さん。…さすがに酷すぎる…
『…6番さんの鼾も寝れない原因説もありますけどね。』
「アクセラレータだ、今のは。完全にアクセラレータ！
あれ？看守どこ？」
「カチャンっていったけど…あ、目の前にいる！」
「…。」
「え？怖くね？看守？」
「おはよう！」
『…おはようございます、看守。』
「おはようございます！はい…」
「よし…じゃ、これから9番の…荷物チェックを行うから！じゃあ、その間ちょっと飯でも食べて待っててくれ！
よし、まずは5番からだ！」
『…はい、ありがとうございます。』
9番さんは何も持ってなかったんだけどな〜と言う。私はその声を小耳に挟みながらリンゴを食べていた。
「じゃあ、今取ってくるから待ってろ！」
「アイテムは…盗れたんですよね？」
「盗りました！盗って、あの…何ていうの？
あの…側溝だ！そう、側溝？側溝って言うんすか？あそこに…あのポンポンって投げて…放置しました！だからもう、多分ねアイテムは消えちゃってると思う！」
「消えちゃってるんだ？まぁ、もう読んだしね？」
「大丈夫っしょ！」
＿
＿＿
「5番？5番大丈夫か？」
『…、え？あ、あぁ、すいません。ちょっと寝てました。』
「大丈夫ですか？本当にちゃんと寝ましょうね！」
『…はは、6番さんの寝息がうるさくなかったらちゃんと寝れるんだけどなぁ。』
そう言うと目を逸らす6番さん。自覚ありなら直してくれ頼む。
「よし！9番も出て来い！」
「やった…自由ですね！これでもう晴れて…」
「…。」
「「この島内だけ」での話ですよね、もちろん！はい！心得ております！」
「おい！鍵を返せ！」
「嘘よ！嘘だって！本当に！」
「もう〜、ダメだよ〜！おいたしちゃ、もう〜！すいません本当に！」
「おいたが過ぎちゃった！うわぁ！」
壁に向かって発砲する看守。壁打ちすると射線がズレて自分が負傷する場合もあるから怖いんだよな…、ちょっと止めてほしい…。
「さぁ、入れ！」
「おぉ…久々だぜ！」
「さぁ、今日は「自由行動」だ！そして…まぁ1名問題行動を起こした奴がコックにいた為、コックは強制解任だ！」
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作者名：胃酸先生。 | 作成日時：2021年6月17日 22時
