同期の黎弥２ (ページ26)

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A side.

「…………………………黎弥」

会社の入り口に寄っかかる黎弥

ちゃんとこうして話すのはいつぶりだったっけ。

黎弥「……………今からちょっといい？」

「……………うん」

黎弥の隣に並ぶだけで心臓がドキドキするの

会社から少し歩くと見えてきたのは
入社したばかりの頃、よく二人で来た公園。

黎弥「……………、ごめん。
……………一人で全部抱え込ませて
……………ほんとうにごめん。」

「……………じゃあもう全部知ってるんだね」

黎弥「……………玲於から聞いたんだ。
あと夏輝くんからも。すっげえ怒られたけど。笑」

澤くんが怒るの想像したらちょっとうけちゃうな。

黎弥「Aとどれだけ離れても、忘れられても、
やっぱりAじゃなきゃだめだって何回も思った」

俺ねAいなきゃなんもできなかった～って
寂しそうに微笑む黎弥に胸が痛いほど締め付けられる

黎弥「だから決めたわ」

「え？」

黎弥「もう絶対……………Aのこと離さないって」

「…………………………なにそれ」

黎弥「Aが俺のこと嫌いって言っても、
俺のことまた忘れたとしてももう離してやんない」

〝だって俺Aのことすげえ好きだから〟

黎弥「…だからまた俺の隣にいてくれる？」

「……………いいの？黎弥のこと散々傷つけたのに」

黎弥「……………Aいないほうが無理だもん(笑)」

ふにゃんって笑う黎弥に涙が溢れる

やっぱりわたしも黎弥じゃなきゃだめだよ。