Segreto - side. D.S.

＊ ページ26

absk「「はぁーあ……」」




sk「……あ」




ソファに座り、阿部ちゃんと一緒にテレビを見始めた時、溜め息が丁度重なった。


思わず阿部ちゃんと顔を見合わせる。




sk「え、阿部ちゃんなんかあった？」




ab「佐久間こそ…」




sk「いやぁ、ちょっと仕事でトラブっちゃってさぁ〜…」




ab「え、俺も」




sk「仕事仲間がさ、何か知ってそうなんだけど教えてくれなくて」




ab「待って待って待って、俺も！」




sk「………マジ？」




驚いてそう聞くと、コクコクと阿部ちゃんが頷いた。


凄い偶然じゃない？


内容としてはあんま嬉しくないけど…




ab「なんかひとりで抱え込んじゃって、何も教えてくれないんだよねー…


俺らに迷惑かけたくないのかよくわかんないけど、自分で調べるからって…」




sk「俺の方もおんなじ事言ってた！」




ab「マジで！？似てるね俺らの仕事仲間……」




やっぱり凄すぎない！？


ふっかと似た様な人なのかなぁ？


なんとなく気になって、話題を続ける。




sk「なんかさ、うちのはいつもヘラヘラしてる癖にこういう事だと急に抱え込んじゃってさー…」




ab「あーじゃあちょっと違うわ。俺の方はめっちゃ真面目。頼れるリーダーって感じ。


でもタピオカとかチョコとか大好きで可愛いんだよねー…」




……いや、JKか！


タピオカとチョコ！？




sk「頼れるっちゃ頼れるけどなー…ちょっと胡散臭いところがあるというか…


あ、あとは顔がデカい」




ab「ふはっ何それ！」




ふっかの1番の特徴を言えば、阿部ちゃんが吹き出した。




ab「それ悪口じゃんよ！笑」




sk「えっ！？いや、悪口じゃない褒めてる褒めてる！」




ab「なんか佐久間の職場楽しそう笑」




sk「阿部ちゃんのとこも楽しそう！ね、もっと教えてよ！」




ab「えっとね、さっき言ったのがうちの店長で、あと2人働いてるの！


1人がタイとのハーフで、料理上手い子で…」




sk「あぁ、この間のチンジャオロースの？」




ab「そうそう。で、もう1人は超イケメン。うちのリピーター大体アイツ目当て。」




sk「え、マジで！？すっご！」




へぇー…


阿部ちゃんのカフェほんと面白そうだな〜


今度ふっか達連れて行こっかな？


てか、その超イケメンの子すご。


女の人いっぱい簡単に殺せそう…なんちゃって。


阿部ちゃんとずっとこうやって喋っていたら、いつしかふっかに関する悩みは吹き飛んでいた。

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