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『はぁ、ここが雄英高校……』
ついに、来てしまった。
合格したところで、通えるかすらも未だにわからないのに。
「A、きき、き緊張してるの？」
『……出久のが緊張してるでしょ、声震えてる。』
「そそそうかな！？」
『うん。』
まあ、私も緊張してるけどね、流石に。
今回は、前の編入試験のようにはいかないだろうし。
『まあ大丈夫よ、なんとかなるって。』
「そうかなぁ……？」
「どけデク、長髪」
『ん？』
後ろを振り返れば、そこには爆豪君が居た。
『や、おはよう爆豪君。相変わらず朝から物騒だね。』
ツンツン頭の彼とは、散々絡んでくれたおかげでかなり打ち解けた。
「俺の前に立つな殺すぞ」
……一方的にかもしれないけど。
「おおおはようかっちゃん！
ががんばろうねお互いっ！」
出久めっちゃビビってるなぁ。
そんな出久とは反面、爆豪君は私達をスルーして行った。
『ビビりすぎでしょ。』
「つい癖で……これも直さないと。」
ビビるのが癖ってどうなのよ……。
そんな私をよそに、出久はどこか決意に満ちた眼差しで雄英を見つめている。
なんだ、今のやりとりからそんな目をする内容あったか？
無言で出久は歩き出し＿＿＿自分の足に躓いた！
『ちょ出久！？』
急いで手を伸ばし、出久のリュックを掴む……が、あれ？なんか軽い？
よくよく見ると、出久は宙に浮いたまま静止していた。
私の個性じゃないよ？なんだこれ……
「あっあごめん！私別にいらんかったね！」
そう言いながらちょっと赤面しているのは、出久みたいな雰囲気の茶髪ちゃん。
『いやいや、こっちこそ手出さなくても良かったですね。すみません。
……これ、あなたの個性ですか？』
未だ浮いている出久を指さしながら言う。
「うん、私の個性！
転んじゃったら縁起悪いと思って……」
申し訳なさそうに彼女は出久を普通の体制に戻した後、手を合わせた。
「緊張するよね！お互い頑張ろ！」
そう出久に言ったあと、茶髪ちゃんは歩いていってしまった。
『良い子だねぇ、出久。
＿＿＿出久？』
返事が無いので顔を覗く＿＿＿と、今までに見た事のない表情をしていた。
「お、お、おおおおおおおおぉぉぉぉおお！！！」
……今だけは、知らない人の振りしておこうかな。
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れふたー(プロフ) - 結衣さん» そこまで言って頂けて嬉しいです！学業との兼ね合いで更新に波があったりしますが、できるだけ毎日更新できるように頑張ります！ (2020年5月2日 15時) (
レス) id: 71a6eff1cd (このIDを非表示/違反報告)
結衣 - この作品最高です！！！頑張ってください！！ (2020年5月2日 14時) (レス) id: 595fd40667 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れふたー | 作成日時：2020年4月15日 0時
