ヒーロー ページ3
「うぅぅぅっ、ぐぅぅぅぅううっ！」
誰かの唸るような声で目が覚めた。
『こんな朝っぱらから何しにきてんの……？
最悪の目覚ましだわ……。』
入口にかかっているビニールシートを開けて見ても、まだ外は薄暗い。
日もでてない時間から何の用でしょうかね。
お陰様で気持ちよく眠ってたのに起きちゃったじゃんか。
面倒だけど文句のひとつも言ってやらないと、私の気が収まらない。
起き上がって家の外に出ると、なにやら話す声が聞こえてくる。
どうやら不届き者は一人じゃないようだ。
視界にそいつらが入るくらいまで近づいたけど、まだこっちに気づいてない。
……なんか余計ムカついてきた。
『あんたらぁ！
人の睡眠を邪魔するんじゃない！！』
「＿＿＿えっ、誰！？」
弱そうな男の子が驚いた顔でこっちを見てくる。
『さっき唸ってたの君？』
「うなってはいな……いや、いたかも……。」
『君の声がうるさくて私寝てたのに起きちゃったの！』
「寝てたって、え？声が届くところには家は無いと思ってたんだけど……」
『あるわすぐそこに！！』
そう言って私の家の方を指さす。
「そっちって、ゴミ山だけじゃあ……」
その発言に更にムカつく。
れっきとした私の居住区が！あります！！
むんずと男の子の腕を掴み私の家の方へ連れて行く。
『ほら、あるでしょ？』
そう言って指さしたのは、パッと見ただけではただのビニールシートの山にしか見えない、私の家。
「え、これ、家……なの？」
『そう。私のね。
＿＿だから、ひとんちの近くで、しかもこんな早朝から、唸ったりしないでよ！！』
「う、ご、ごめんなさい……？」
疑問形なのにはちょっと納得いかないけど、まあ謝ってくれたならいいや。
『ていうか、こんなとこで何してるの？君達。
あっちのでかい人は何？』
声の犯人は男の子だけだったからこの子だけ引っ張ってきたけど、さっきの場所には金髪のムキムキな人もいたのだ。
なんか一人だけ画風違うし……。
「え、オールマイトを知らないの！？」
『オールマイト、って……』
なんか聞いた事あるな。
『確か、ナンバーワンヒーローだっけ？』
「そうだよ！オールマイトは凄いんだよ！！」
そのまま男の子はオールマイトについて語り始めてしまった。
……どうしよ、これ。
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れふたー(プロフ) - 結衣さん» そこまで言って頂けて嬉しいです！学業との兼ね合いで更新に波があったりしますが、できるだけ毎日更新できるように頑張ります！ (2020年5月2日 15時) (
レス) id: 71a6eff1cd (このIDを非表示/違反報告)
結衣 - この作品最高です！！！頑張ってください！！ (2020年5月2日 14時) (レス) id: 595fd40667 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れふたー | 作成日時：2020年4月15日 0時
