職業：女優１０

・ ページ17

藤井「Aー、俺はー？」


「流星君も好きー」


桐山「俺はー？」


「あっくんも好きに決まってるやーん」


小瀧「俺は？」


「望？ ふつー」


重岡「普通！(笑)」


中間「１番微妙なヤツ！(笑)」



爆笑する望以外のメンバーさん達。
望はショックを受けているようで、最早表情がアイドルじゃない。
イケメンが台無し。



小瀧「A、酷ない！？」



私の肩に両手を置いて、ぶんぶんと揺さぶる。
でも「酔うからやめて」と言うとすぐにやめてくれた。



「ふつーに好きって意味やのに」



そう言うと「え？」と、きょとんとした表情で私を見る望。
この状況に、メンバーさんが待ってましたと言わんばかりに食いついてくる。



藤井「うわー、今のは望の方が酷いわー」


濱田「Aは好きって言ってるだけやのに」


桐山「大丈夫か、A？」


「望に疑われた。悲しい」


神山「かわいそうに」



泣くフリをしながら神ちゃんに抱きつくと、神ちゃんもノッてくれて、よしよし頭を撫でてくれる。



小瀧「え、これ俺が悪いん！？」


「淳太君、望がー」


中間「ごめんなぁ、A。後で叱っとくから」


小瀧「うそぉ！？」



基本WESTのみんなは私の味方。
と言うより面白い方の味方だから、こういう茶番にもすぐ協力してくれる。
望は味方がいなくて、しゅんとしてしまった。
ちょっといじめ過ぎた？(笑)



「嘘やって(笑) 望大好きやで」



神ちゃんから離れて望にぎゅっと抱きつくと、さっきまでの落ち込みはどこへやら。
花が咲いたように、一気にぱぁっと笑顔になる。



小瀧「俺も好き！」


「なら今度ご飯連れてってくれる？」


小瀧「いつでも行くで！ 何食べたい？」


「美味しいお肉食べたい」


小瀧「なら俺のおススメの焼肉行こ！」


「ホンマに？ 嬉しい！ さすが望やわぁ♡」



語尾に♡をつけて褒めたら、満面の笑みを浮かべた望。
尻尾が見える気がするのはいつもの事である。





重岡「毎回思うんやけど」


神山「うん」


重岡「小瀧ってAの掌の上で転がされてるよな」


中間「そのことに本人気付いてないしな」


藤井「嬉しそうやしええんちゃう？」


濱田「知らん方が幸せなこともあるって」


重岡「せやな」

過去の思い出話→←ジャニーズWEST

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す